デート。
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「スイーツバイキング?」
乱馬の手には彼には似つかわしくないポップな色で書かれたチケットが二枚あった。その一枚をなまえに差し出す。
「え、もらっていいの?」
「あぁ。ムースと行ってこいよ」
なまえとムースの仲を知っている乱馬は、何の屈託もない笑顔でそう言った。
「この間サッカー部の試合の応援に行ったら勝ってよ。まーこの俺が出たんだから勝たない訳ないけどな!あ、そんで、お礼にって貰ったんだが……こういうの女子のがすきだろ?」
だからやるよ。
半ば押し付けるようになまえの手にチケットを握らせた乱馬。
「で、でも、乱馬くんは行かないの?」
「あ?俺はーその、良いんだよ、別に。何だ、いらねぇなら他の奴にやるぞ」
「い、いる!」
「おう、それでいい」
乱馬はもう一枚のチケットをポケットに入れるとその場を後にした。
その後姿は何だか嬉しそうな気がして、なまえはその姿を目で追う。
するとたどり着いたのは、やっぱりあの子。
恥ずかしそうに俯いた彼女は、長かった髪の時のくせなのか、耳に髪を上げる仕草をしていた。
自然と口元が緩んだなまえは、彼らからチケットに視線を移した。
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