響良牙
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「お兄ちゃん」
「なんだ、良い子」
「友達との間で流行ってる、究極の選択ってやつするから答えてね」
「わかった」
「なまえちゃんも聞いててねー」
「うん」
「じゃあいくよー!」
「おう」
「サスペンスみたいな断崖で、なまえちゃんと良い子がお兄ちゃんの目の前で足を滑らせました」
「なんだとおおおお!!なまえと良い子が!!?俺の目の前で!!?そんなことさせるわけないだろう!!落ちる前に崖なぞ行かん!!」
「……あのね、お兄ちゃん。もしもの例え話だから」
「え?あ、あははは。……そ、そうだったな。すまん」
「それじゃあ続けるよ?」
「おう」
「足を滑らせたなまえちゃんと良い子は咄嗟に岩肌を掴みました」
「ケガはしていないか!?無事なのか!!?」
「ケガしてないから!無事だから!!例えのことだから!!現実じゃないからあああ!!!」
「良い子ちゃん……」
「……お、おぉ。そうだったな…すまん。続けてくれ」
「お兄ちゃんてば、もー……。
えーと、足を滑らせた二人の内、お兄ちゃんは一人しか助けられません」
「なぁにいいいいい!!?!?一人は犠牲にしろというのか!!?なまえか良い子か、どちらかになど出来る訳ないだろう!!!」
「だから、」
「いいか、良い子!兄ちゃんはな、絶対二人を見捨てないぞ!!例え俺の身を犠牲にしても助けるからな!!!」
「あの、」
「お前はたった一人の大事な妹なんだ!!!なまえは俺の大切な大切な恋人なんだぞ!!!」
「は、」
「そんな二人の内どちらかを犠牲にするなど……俺にはできーーーんっっ!!!!!」
「……もう、いいよ。わかったから。この質問やめるね。次の質問するよ。
えーっと、あと5分で地球が滅びます」
「5分で!!?なまえ!!!」
「え?なに?」
「俺はお前と会えて、こうして恋人になれるとは夢にも思わなかった……!!」
「ちょっと、良牙?」
「なまえは俺にもったいないくらいの女だ。本当にそう思う。地球が滅びようと、俺のお前に対する気持ちは変わらない……!!」
「だから、ね?落ち着いて、良牙」
「俺は落ち着いている!こうして話している間にも地球は、地球は……!!」
「だああああから、お兄ちゃん!頭大丈夫!!?もしもの話だよ!?滅びないから!!」
「え?……本当か!?」
「本当だよ。良い子ちゃんの例え話だよ」
「な、なんだ……そうなのか……」
「あああもう!究極の選択終わり!!もうお兄ちゃん意味わかんない!!!シロクロの散歩に行ってくる!!!」
「あ、おい、良い子!……って、行っちまったな」
「行っちゃったね」
「良い子の例え話だったとは……」
「簡単に引っ掛かりすぎでしょ、“お兄ちゃん”」
「……だが、言ったことに変わりはないぞ。地球が滅びようともお前を愛する気持ちは変わらん!」
「え、うん……ありがとう」
「さて。良い子もいなくなったことだ」
「?」
「なまえ、」
「え、ちょ、なにするの!?」
「足を滑らせたお前の身体にキズがないか確認を」
「だから、例え話でしょ!?」
「知らん。まずはパニックを起こして騒いでいるこの口を塞いでやろう」
「な、ちょっ……!」
END
わざわざアップしなくてもいいんじゃないかと思いましたがあげてしまった…。笑