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〓月〓日 くもり
彼女が家に来て一週間が経った。
観察日記も一週間、早いものだな。
今日は新しい情報が入った。
彼女が行方不明になってしまったというものだ。
天道なびきから見つけたら連絡をしてくれと続けて言われ、わかったと返事をした。
てっきり病気で休んでいると思っていたと話したら、天道なびきもそう思っていたらしいが全く連絡がつかず、お手上げ状態なのだと。
心配だという天道なびきにきっと見つかる。大丈夫さ、と僕は答えた。
天道なびきは珍しく不安そうな顔で笑っていた。
正直な話、天道なびきからの話を聞いて思わず笑いそうになってしまった。周りの連中は彼女を捜すのに必死のようだ。
僕は平静を装えていただろうか?いや、少し慌てたフリをしていたか?
あぁ、どっちでもいい。周りがどうあれ、僕には関係ないことだ。
捜してもそう簡単に見つかる訳がない。彼女は僕の家の隠し部屋にいるのだから。
まだ誰も知らない僕の秘密。そして知られることのない秘密。
我ながらこんなにも独占欲が強いとは思わなかった。新しい僕を知れたことに彼女へ感謝するとともに、周りが騒ぎ出せば騒ぎ出すほど今までにない至高な気分に浸れるなど考えてもいなかった。
たったひとつの秘密がここまで僕を酔わすとは。
彼女はもはや僕にとって、秘密を超えた一種の媚薬のような存在なのかもしれない。
しかし周りが捜そうが彼女を外の世界へ行かせるつもりはない。
彼女は僕のものであり、僕も彼女のもの。二人の世界には互いの存在だけがあればいい。他が干渉することではないのだ。
そう思うのは別段可笑しなことではない。可笑しく思えることすら僕のなかでは常識でいて正論なのだ。
おっと、時間になったので今日はここまで。○○○○の時間だ。
○○に何を入れるかは今後の課題。調教、更正、躾……相応しいのはどれだ?
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ヤンデレ九能ちゃん。
短編の続きです。実は有り難いことに好評のお話。管理人もお気に入りです。
拍手ありがとうございましたー!