同居人
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あの時のノアはフツフツと湧き上がる怒りを鎮めるのに精一杯で、誰の声も耳に入ってこなかった。
それを気にしてか知らずかマリは悪気のない笑顔のまま話を進めて行くものだから、周りの人は冷や汗ものだっただろう。
今時の子供は背が高く、それであって低いノアはマリから僅かながらに見下ろされていた。
ノアの家に住むようになったのも理由がある。
まずはネルフから近い。
そしてマリに早くネルフの事を知ってもらう為。
それであって、何かと秘密の多いネルフに触れてはならない。
本部から遠からず近からず、監視も含めてノアが適任だった。
「お風呂は…さすがに時間的に無理。明日早起きして入るしかないか」
「ノアも帰って来た事だし、じゃあ私寝るねー」
「せめて「さん」を付けなさい。私のほうが年上なんだから」
軽く聞き流しているのか「ほーい」と後ろ手に振りながら部屋に入って行くマリ。
いつもの事だが、ノアは小さく溜息を吐いた。
翌朝の早朝、済ませるべきものは全て済ましたノア。
だが唯一あるとすれば…
「…あの子まだ起きてないの?」
部屋の扉を開けると布団に入っているのは間違いなかった。
いくら時間があると言っても、そろそろ起きなければ。
「マリ。そろそろ起きなさい」
「ん~…」
肩を揺さぶられたのが煩わしかったのか、仰向けからこちらに背を向けてマリは再度寝ようとする。
「こら、寝ないの。学校あるんでしょう?」
「休むー」
あまりのやる気のなさにノアも溜息しか出ない。
しかしそのまま諦めるノアではなかった。
「……今度の模擬テスト、赤木さんに言って貴方のだけ厳しくして「それはやめてほしいかな」…よろしい」
なら早く仕度しなさいと言って部屋を出る。
扉の向こう側から、ようやくごそごそと動き始める音が聞こえたので、とりあえず一安心する。
マ(何か今日のテスト、キツかったんだけど…)
(ああ、赤木さんに言って設定変えてもらったの)
マ(…言わないんじゃなかった?)
(『言わない』とは言ってないからね)
マ(ケチ)
(どうとでも)
リ(貴方達、本当に仲がいいわね)
NEXT:あとがき
それを気にしてか知らずかマリは悪気のない笑顔のまま話を進めて行くものだから、周りの人は冷や汗ものだっただろう。
今時の子供は背が高く、それであって低いノアはマリから僅かながらに見下ろされていた。
ノアの家に住むようになったのも理由がある。
まずはネルフから近い。
そしてマリに早くネルフの事を知ってもらう為。
それであって、何かと秘密の多いネルフに触れてはならない。
本部から遠からず近からず、監視も含めてノアが適任だった。
「お風呂は…さすがに時間的に無理。明日早起きして入るしかないか」
「ノアも帰って来た事だし、じゃあ私寝るねー」
「せめて「さん」を付けなさい。私のほうが年上なんだから」
軽く聞き流しているのか「ほーい」と後ろ手に振りながら部屋に入って行くマリ。
いつもの事だが、ノアは小さく溜息を吐いた。
翌朝の早朝、済ませるべきものは全て済ましたノア。
だが唯一あるとすれば…
「…あの子まだ起きてないの?」
部屋の扉を開けると布団に入っているのは間違いなかった。
いくら時間があると言っても、そろそろ起きなければ。
「マリ。そろそろ起きなさい」
「ん~…」
肩を揺さぶられたのが煩わしかったのか、仰向けからこちらに背を向けてマリは再度寝ようとする。
「こら、寝ないの。学校あるんでしょう?」
「休むー」
あまりのやる気のなさにノアも溜息しか出ない。
しかしそのまま諦めるノアではなかった。
「……今度の模擬テスト、赤木さんに言って貴方のだけ厳しくして「それはやめてほしいかな」…よろしい」
なら早く仕度しなさいと言って部屋を出る。
扉の向こう側から、ようやくごそごそと動き始める音が聞こえたので、とりあえず一安心する。
マ(何か今日のテスト、キツかったんだけど…)
(ああ、赤木さんに言って設定変えてもらったの)
マ(…言わないんじゃなかった?)
(『言わない』とは言ってないからね)
マ(ケチ)
(どうとでも)
リ(貴方達、本当に仲がいいわね)
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