守る者と守られる者
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渡されたのは赤いジャージ。
何これ、と言う前に更に何かが自分の視界を遮った。
帽子だ。
「これはオマケだ」
「あ、ズルイ!私ももう一個何か欲しいなー」
「それはまた今度な」
「…ちょっと」
「ん?」
ライキに被された帽子を取ってもアスカは俯いたまま。
しかし小さな声だけが聞き取れた。
「……お、お礼、言ってあげなくもないわよ……ありがと」
「ああ。それと二人共、先の戦いについてだが」
来た道を戻ろうとするライキに少し遅れて二人は着いて行く。
「あんだけ怪我しても根性だけあるのはいいが……いや、アスカの場合は不可抗力だな」
「何が言いたいの?」
「女の子なんだから無茶すんなって言ってんの」
「んなっ!?」
「あー…だから無理すんな。俺を頼れ。俺が頼りなかったら上に言え。ミサトさん達もいるんだ」
戦っているのは一人じゃない。
「「……」」
「…言いたいのはこれだけだ。じゃ」
言って足早に立ち去るライキ。
残された二人。
「…何が言いたいの、あのバカ」
「んじゃ、私は頼っちゃおっかな」
「はあ!?」
何言ってんの?
あんたは知んないけど、あたしは守られる立場は嫌なの!
と言いたげなアスカに対し、マリの考えは少し違った。
「だってそのほうが早くライキゲット出来そうだもん」
「なっ…んですって!」
「だからさ、競争やらない?姫」
「っ…上等!やってやろうじゃない!」
どっちが早くライキをゲット出来るのか。
そんな未来は、そう遠くないのかもしれない。
END
何これ、と言う前に更に何かが自分の視界を遮った。
帽子だ。
「これはオマケだ」
「あ、ズルイ!私ももう一個何か欲しいなー」
「それはまた今度な」
「…ちょっと」
「ん?」
ライキに被された帽子を取ってもアスカは俯いたまま。
しかし小さな声だけが聞き取れた。
「……お、お礼、言ってあげなくもないわよ……ありがと」
「ああ。それと二人共、先の戦いについてだが」
来た道を戻ろうとするライキに少し遅れて二人は着いて行く。
「あんだけ怪我しても根性だけあるのはいいが……いや、アスカの場合は不可抗力だな」
「何が言いたいの?」
「女の子なんだから無茶すんなって言ってんの」
「んなっ!?」
「あー…だから無理すんな。俺を頼れ。俺が頼りなかったら上に言え。ミサトさん達もいるんだ」
戦っているのは一人じゃない。
「「……」」
「…言いたいのはこれだけだ。じゃ」
言って足早に立ち去るライキ。
残された二人。
「…何が言いたいの、あのバカ」
「んじゃ、私は頼っちゃおっかな」
「はあ!?」
何言ってんの?
あんたは知んないけど、あたしは守られる立場は嫌なの!
と言いたげなアスカに対し、マリの考えは少し違った。
「だってそのほうが早くライキゲット出来そうだもん」
「なっ…んですって!」
「だからさ、競争やらない?姫」
「っ…上等!やってやろうじゃない!」
どっちが早くライキをゲット出来るのか。
そんな未来は、そう遠くないのかもしれない。
END
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