惚れちゃってもいいですか?
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人の第一印象はとても大事だ。
「よろしく」
黒板に自分の名前を書いたその人。
そしてアスカに負けずとも劣らないそのスタイル。
何よりも生徒に振り返った時に見せたその笑顔が綺麗だった。
「(完璧じゃん)」
内心そう思いながらもライキは朝のHRを半分程聞き流していた。
まだ一時間目の授業まで時間がある。
「(相変わらず暇だしな…)」
窓の外、グラウンドを眺めていると自分の周りだけ影が。
不思議に思いその影の元を辿ると、さっきの転校生が立っていた。
「お…」
ライキは座っている。
転校生は立っている。
詰まる所、彼女の胸が目の前にあるわけで。
「(…って失礼だろ俺!)」
「こんにちわ」
「お、おう…君はさっきの…真希波さん、だっけ?」
「マリでいいよ」
「そうか。俺はライキ。好きに呼んでくれて構わない」
簡潔に自己紹介を済ましたライキは再び外に向く。
だが、いつまでたってもマリはその場から動こうとしなかった。
それどころかライキの肩をちょんちょんと小突く。
「何だ……あ」
振り返ったのが悪かった。
自分の目にかけている物がいつの間にかマリの手の中に。
「君も眼鏡かけてるんだ」
くるくると器用に眼鏡を手の内で回す。
「返せよ」
伸ばした手は空回り。
未だに座っているライキがどんなに手を伸ばしても、立っているマリの手には届かなかった。
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「よろしく」
黒板に自分の名前を書いたその人。
そしてアスカに負けずとも劣らないそのスタイル。
何よりも生徒に振り返った時に見せたその笑顔が綺麗だった。
「(完璧じゃん)」
内心そう思いながらもライキは朝のHRを半分程聞き流していた。
まだ一時間目の授業まで時間がある。
「(相変わらず暇だしな…)」
窓の外、グラウンドを眺めていると自分の周りだけ影が。
不思議に思いその影の元を辿ると、さっきの転校生が立っていた。
「お…」
ライキは座っている。
転校生は立っている。
詰まる所、彼女の胸が目の前にあるわけで。
「(…って失礼だろ俺!)」
「こんにちわ」
「お、おう…君はさっきの…真希波さん、だっけ?」
「マリでいいよ」
「そうか。俺はライキ。好きに呼んでくれて構わない」
簡潔に自己紹介を済ましたライキは再び外に向く。
だが、いつまでたってもマリはその場から動こうとしなかった。
それどころかライキの肩をちょんちょんと小突く。
「何だ……あ」
振り返ったのが悪かった。
自分の目にかけている物がいつの間にかマリの手の中に。
「君も眼鏡かけてるんだ」
くるくると器用に眼鏡を手の内で回す。
「返せよ」
伸ばした手は空回り。
未だに座っているライキがどんなに手を伸ばしても、立っているマリの手には届かなかった。
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