せめて心の中に眠れ
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外は大雨。
二人の会話は雨音に掻き消される。
しばらく沈黙。
その後、立ち上がるライキ。
「いいぜ」
マリの持つナイフの手の上にライキの手を重ねる。
「殺されてやるよ。あんたに」
そのまま自らの腹に突き刺した。
「あーあ…自分でやっちゃったか」
「マリ…」
流れる血。
それはライキの手を伝い、マリの手をも紅く染めていく。
ナイフの持っていた手でマリを引きよせる。
頭を包んだその手で栗色の髪、頬を汚していく。
自らの血の筈なのに、綺麗だった。
「…………」
「マリ……マリ……」
不思議と後悔はなかった。
薄れゆく意識の中、マリがうっすら笑みを浮かべているのが見えた気がした。
END
二人の会話は雨音に掻き消される。
しばらく沈黙。
その後、立ち上がるライキ。
「いいぜ」
マリの持つナイフの手の上にライキの手を重ねる。
「殺されてやるよ。あんたに」
そのまま自らの腹に突き刺した。
「あーあ…自分でやっちゃったか」
「マリ…」
流れる血。
それはライキの手を伝い、マリの手をも紅く染めていく。
ナイフの持っていた手でマリを引きよせる。
頭を包んだその手で栗色の髪、頬を汚していく。
自らの血の筈なのに、綺麗だった。
「…………」
「マリ……マリ……」
不思議と後悔はなかった。
薄れゆく意識の中、マリがうっすら笑みを浮かべているのが見えた気がした。
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