「できたよ」

その一言で周りの空気が一気に冷めていくのがわかった。














ここは葛城宅。
特に本部から連絡もなく学校も休みだったのでライキはお邪魔していた。
勿論シンジとアスカもいるのだが、どういうわけか今日出勤の筈のミサトさんもいる。
聞くと「あ、あとで行くわよ」らしい。

…いいのか？
作戦部長もあろう人がこんなんで。

ゲームをしたり本を読んだりしていた所、家のベルが鳴った。
シンジが玄関に行って戻って来ると、そこにはマリがいた。

「おっじゃま～」
「邪魔するんなら帰れ」
「冷たいにゃー」
「その前にあんたの家じゃないでしょバカライキ」
「冗談だよ」




しばらく遊んでいると、マリが何やら企んだ顔でライキの近付いてきた。

「そうそうライキ。私ね…









できたよ」









と、話は冒頭に戻る。




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