学校の放課後のチャイムは一日の終わりを示す。
やっと家に帰れる、そう思っていたら綾波レイに呼び止められた。

彼女は自分と同じチルドレンの一人。
薄々嫌な予感がしたが無視するわけもいかず話を聞く。

「ライキ君、本部から」
「こんな時間に？誰から？」
「葛城三佐」

呼び出された予想はついてた。
ここの所シンクロテストの調子が良くないから。
もう一度テストを受けろという事だろう。

「わかった。レイも気をつけて帰れよ」
「ええ」

レイは初めて会った時と比べてよく話すようになった。
いい兆候だな、と思いながら学校から直接ネルフに向かう事にした。









「テストだけじゃなかったのかよ」

ネルフに着くと早速シンクロテストを受けた。
終わると何故かそのままの勢いでちょっとした訓練もさせられて。

「今何時だと思ってんだ」

誰もいない暗くなった路地で一人愚痴る。
明日は休日だからよかったが今は22時を回っている。
家に着き玄関を開け明りを点けようとした所で、ちょっとした違和感を感じた。

「………………ん？」

部屋の奥の隅にある自分のベッドに行く。

そこに……




奴はいた。




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