忘れていたもの
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マリアの目は潤んでいて今にも涙が出てきそうだった。
「マ、マリア!?」
「…………」
まさか泣きそうな顔をすると思っていなかったライキは慌てる。
「も、もちろんマリアは大切な人だよ!!」
「……………銃を向けて悪かったわ」
「い、いや…」
しばらく黙った後、すっと銃を下ろして片付ける。
「まだここにいるつもりなの?」
悪かった、と言っても先程から空気は変わらない。
痛々しい言葉がマリアの口から次から次へと出てくる。
「あっと…これ、貰ってくれるか?」
「……何よコレ」
ライキは持っていた小さな箱を手渡す。
「今日、誕生日だろ?だからほら…ケーキ、作ったんだけど…」
「………ぁ」
そう、今日は確かに自分の誕生日。
なにのすっかり忘れていた。
自分は忘れていたのに…ライキは覚えていた。
今落ち着いて考えれば、ソフィアは料理が得意でライキは大の苦手。
ライキはマリアを驚かせようと前もってソフィアに相談を持ちかけていたのだ。
そして今日が、その日。
.
「マ、マリア!?」
「…………」
まさか泣きそうな顔をすると思っていなかったライキは慌てる。
「も、もちろんマリアは大切な人だよ!!」
「……………銃を向けて悪かったわ」
「い、いや…」
しばらく黙った後、すっと銃を下ろして片付ける。
「まだここにいるつもりなの?」
悪かった、と言っても先程から空気は変わらない。
痛々しい言葉がマリアの口から次から次へと出てくる。
「あっと…これ、貰ってくれるか?」
「……何よコレ」
ライキは持っていた小さな箱を手渡す。
「今日、誕生日だろ?だからほら…ケーキ、作ったんだけど…」
「………ぁ」
そう、今日は確かに自分の誕生日。
なにのすっかり忘れていた。
自分は忘れていたのに…ライキは覚えていた。
今落ち着いて考えれば、ソフィアは料理が得意でライキは大の苦手。
ライキはマリアを驚かせようと前もってソフィアに相談を持ちかけていたのだ。
そして今日が、その日。
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