夕方。
一行は宿に集まり今後の計画を立てていた。
だがマリアは気分が優れないと言い先に寝室へと移動した。

「…ライキ、何かやったのか？」
「何で俺なんだよ！？」

クリフはすぐさまライキが原因だとわかっていた。
マリアは機嫌が悪くなると口数が少なくなり、皆の前から姿を消すとなると。

「お前しか原因が考えられないんだがな」
「あ～…やっぱりあの時の気配はマリアだったのか…」

しまったとばかりに頭を抱え込むライキ。
ソフィアと一緒にファクトリーで例のものを作っている時にした気配。
入ってこない事に不思議な人だと思っていたライキには大失態だった。

「何をしていたのかわかりませんが、行ってみてあげたらいかがです？」
「はいライキ。行くんならコレ持って行かないと！」

ミラージュに言われ、ソフィアに例のものを持たされる。

「…だな、そう言われたら行かないわけにはいかないもんな」









コンコンッ

「誰？」

まだ寝ていなかったマリアは、ノックする音に扉越しに声を掛ける。

「俺だけど…ちょっといいか？」




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