残酷な夜までのカウントダウン
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夜、街を一望出来る望遠鏡のあるタワーにやって来た乃愛。
そこで出会ったのは夢で見た一人の少女だった。
「で、あんた誰?」
「通りすがりの魔法少女です」
「そんなの見りゃわかるっての」と、乃愛の指に嵌められた指輪を見て赤髪の少女…佐倉杏子は睨みを利かして言った。
「何でこんなとこにいるわけ?てか、あんたの管轄じゃないっしょ」
「私がここにいるのは、ただの旅人って事で許してよ。だから管轄がどうとか言われても知らないし」
「ふ~ん…」
さも興味なさ気に抵当な返事を返しながら、パーカーのポケットに手を忍ばせると菓子を取り出す。
一袋数本入りの菓子の封を開け、一本を自らの口に。
そしてその封を開けた菓子の口を乃愛に向けた。
「食うかい?」
「じゃ、ありがたく」
一本取った乃愛も杏子と同じく食べ始めた。
すると、それを見た杏子はなぜかニヤニヤする。
「へぇ…あんた随分と度胸あんじゃん」
「何が?」
「普通なら遠慮したり、大概の奴はあたしを見るなりビビったりするけど」
気に入った、とばかりに杏子の機嫌は良くなる一方。
「度胸ね。それは相手に"覚悟"がなかったってだけじゃないの」
「あっはは!言うね、あんた」
違いないとばかりに、杏子はまた一本加える。
「…ま、ここが貴方の管轄なら私は用済みって事ね。別の街に行って、魔女狩りでもしましょ」
「そうかい。あたしの気が変わらないうちに消えたほうがいいよ」
"その時"まで、お互い"生きていれば"いいけどね。
NEXT:あとがき
そこで出会ったのは夢で見た一人の少女だった。
「で、あんた誰?」
「通りすがりの魔法少女です」
「そんなの見りゃわかるっての」と、乃愛の指に嵌められた指輪を見て赤髪の少女…佐倉杏子は睨みを利かして言った。
「何でこんなとこにいるわけ?てか、あんたの管轄じゃないっしょ」
「私がここにいるのは、ただの旅人って事で許してよ。だから管轄がどうとか言われても知らないし」
「ふ~ん…」
さも興味なさ気に抵当な返事を返しながら、パーカーのポケットに手を忍ばせると菓子を取り出す。
一袋数本入りの菓子の封を開け、一本を自らの口に。
そしてその封を開けた菓子の口を乃愛に向けた。
「食うかい?」
「じゃ、ありがたく」
一本取った乃愛も杏子と同じく食べ始めた。
すると、それを見た杏子はなぜかニヤニヤする。
「へぇ…あんた随分と度胸あんじゃん」
「何が?」
「普通なら遠慮したり、大概の奴はあたしを見るなりビビったりするけど」
気に入った、とばかりに杏子の機嫌は良くなる一方。
「度胸ね。それは相手に"覚悟"がなかったってだけじゃないの」
「あっはは!言うね、あんた」
違いないとばかりに、杏子はまた一本加える。
「…ま、ここが貴方の管轄なら私は用済みって事ね。別の街に行って、魔女狩りでもしましょ」
「そうかい。あたしの気が変わらないうちに消えたほうがいいよ」
"その時"まで、お互い"生きていれば"いいけどね。
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