壊れた歯車
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「…………何、してるのよ」
唯一残ったのはノアだった。
いや、わざと残されたのだろう。
ミラとミュゼは体を纏っていたマナが尽き消滅。
他の皆はルドガーの手によって斬り倒されていた。
今ここにいるのはノアと変身を解いたルドガーと、離れた所で弟の起こした行動に動けないでいるユリウスだけ。
「……ノア…」
「ルドガー、貴方……何してるのよ…!!」
倒れて動かなくなった仲間の中心にルドガーはいる。
顔にはべっとりと赤い液体。
…その血は一体誰の血?
「…ノアも……カナンに行く、のか…?」
「っ」
ノアはあまりにも無表情なその顔に凍りついた。
今のルドガーは正気じゃない。
「ユリウスさんも言ってたじゃない!!残された命で出来る事をしたいって!!」
「俺はただ…兄さんを守るだけだ」
「エルはどうするのよ!?」
元は銀色だった双剣は血で汚れていた。
何の躊躇いもなくノアに近づく。
「ルドガー……まさか……」
エルを捨てる気…?
「…ごめん…ノア」
一瞬にして視界が赤で染まった。
重力によって倒れるノアの体。
ぼやけた目に映ってるのはカナンの出現によって紫色になった空だけ。
瞼が閉じる少し前、ルドガーの姿が見えた気がした。
END
唯一残ったのはノアだった。
いや、わざと残されたのだろう。
ミラとミュゼは体を纏っていたマナが尽き消滅。
他の皆はルドガーの手によって斬り倒されていた。
今ここにいるのはノアと変身を解いたルドガーと、離れた所で弟の起こした行動に動けないでいるユリウスだけ。
「……ノア…」
「ルドガー、貴方……何してるのよ…!!」
倒れて動かなくなった仲間の中心にルドガーはいる。
顔にはべっとりと赤い液体。
…その血は一体誰の血?
「…ノアも……カナンに行く、のか…?」
「っ」
ノアはあまりにも無表情なその顔に凍りついた。
今のルドガーは正気じゃない。
「ユリウスさんも言ってたじゃない!!残された命で出来る事をしたいって!!」
「俺はただ…兄さんを守るだけだ」
「エルはどうするのよ!?」
元は銀色だった双剣は血で汚れていた。
何の躊躇いもなくノアに近づく。
「ルドガー……まさか……」
エルを捨てる気…?
「…ごめん…ノア」
一瞬にして視界が赤で染まった。
重力によって倒れるノアの体。
ぼやけた目に映ってるのはカナンの出現によって紫色になった空だけ。
瞼が閉じる少し前、ルドガーの姿が見えた気がした。
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