「痛いっ！！痛いって！！」
「…少し静かにしたらどうだい？」
「だったらもっと優しくしなさいよ！」

ある宿屋の一室。
そこでコンウェイはノアの傷の治療をしていた。
イリアやアンジュに治癒してもらえればいいものの、コンウェイがかって出た。
本人曰く「治療も兼ねて話がある」との事。

ノアは半ば無理矢理、部屋に連れて来られるなりコンウェイは慣れた手付きで治療していく。

「全く…昔から変わらないな、君は」
「私だって戦えるし、皆の役に立ちたいの」
「…あれほど前線に出るなって言ったのに、まだ聞きわけがないようだね」
「ーっ！」

腕に巻いている包帯をわざときつく締める。
キッと睨みつけるが本人はしてやったり顔。

「コンウェイだって変わらないよね。そのイラッとくる言い方」
「褒め言葉として受け取っておくよ」

いつの間にか治療が終わったのか道具を片づけていく。

「…ありがと」
「どういたしまして」
「あのさ、話があるって言ってたよね？何？」
「ああ、あれ」

するといきなり真剣な顔で目を合わせる。

「エルケディアニス　アウエカダユテゥム　アラクモナツ」
「え？」




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