彼女…クロエ＝ヴァレンスは実に面白い。
この俺をどこまでも楽しませてくれる。
でも…………俺はどうしよう！！









「……修行？」
「そうそう、俺さもっと強くなりたいから付き合って」

男の名はライキ＝クラウス。
セネル達一行の仲間である。
今はあの黒い霧の行方がわからなくなってしまい、ジェイが情報を集めている。
その間にライキは修行に付き合ってもらおうと考えていた。

「それはいいんだが…クラウスは修行をしなくても十分に強いと私は思うぞ？」
「いや、でもなぁ…」

ライキがこうまでして困っている姿をクロエは見た事がなかった。

「どうかしたのか？」
「いやいやいやいや！ま、まぁ…何て言うか……」




事の発端はノーマの言葉だった。




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