そうこうしているとパスカルの部屋に到着した。

「着いたぞ。んでもってさっさと寝ろ」
「もう外暗いね。ライキ泊ってく？」
「誰のせいだ。寝らねぇよ」
「一日くらい、いいじゃん。昔から寝てる姿見た事ないしさ」
「見なくていい……て、ちょっ…！」

無理やり手を掴まれベッドに引き込まれた。
ベッドの上には服や道具が転がっていて、ライキが必死に逃れようと暴れる度に音を立てて落ちる。

「ええ～、いいじゃんライキ！ほらほら！」
「よくねぇ！！離せ！！」
「そんな嫌がらなくてもいいのにー」
「そうだ、フーリエさんっ…フーリエさん助けて！！俺襲われるーー！！」

ライキは隣の部屋にいるであろうパスカルの姉フーリエに助けを求めるのであった。

結局聞こえなかったのか誰もここには来なかったが。




翌日仲直りした姉妹だったが、そこには何故か暗いライキがいたとか。










（いや～、昨日はありがとね！）
（ところで、ライキは何を落ち込んでいるの？）
（…………聞かないでくれ…）




END