一度死して生ける者
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瞬間、視界に影が映った。
リタだ。
「馬鹿っ!!!!」
ボスッっと見事にページの開いた本がライキの顔に直撃。
避けようと思えば避けれたが、今は素直にそれをくらった。
「…痛い」
「当たり前でしょ!次そんな事言ってみなさい。言ったら……許さないから!」
その目は赤く潤んでいた。
「リタ…」
「少しぐらいの調整ならなんとかなるわよ。だから、あたしが診る」
10分程経っただろうか。
調整してもらっている間ずっと静寂のまま。
始めに口を開いたのはリタだった。
「旅してた時から思ってたんだけど、何でも一人で抱え過ぎ。それと…」
「ん?」
「…たまには頼りなさいよ」
「…」
「だから……生きなさい」
調整が終わったのか手を止めた。
まっすぐライキをみる目は先程とは違っていた。
「15歳の子からそんな言葉が出てくるとはね」
「30前の人に言われたくないわよ」
「まだ27」
「やっぱ30前じゃない」
「…そっか」
こんな冗談を言える今、まだまだ生きていける。
先に死んでしまった同士達の分を、自分は幸せになる。
そう心に誓った。
END
リタだ。
「馬鹿っ!!!!」
ボスッっと見事にページの開いた本がライキの顔に直撃。
避けようと思えば避けれたが、今は素直にそれをくらった。
「…痛い」
「当たり前でしょ!次そんな事言ってみなさい。言ったら……許さないから!」
その目は赤く潤んでいた。
「リタ…」
「少しぐらいの調整ならなんとかなるわよ。だから、あたしが診る」
10分程経っただろうか。
調整してもらっている間ずっと静寂のまま。
始めに口を開いたのはリタだった。
「旅してた時から思ってたんだけど、何でも一人で抱え過ぎ。それと…」
「ん?」
「…たまには頼りなさいよ」
「…」
「だから……生きなさい」
調整が終わったのか手を止めた。
まっすぐライキをみる目は先程とは違っていた。
「15歳の子からそんな言葉が出てくるとはね」
「30前の人に言われたくないわよ」
「まだ27」
「やっぱ30前じゃない」
「…そっか」
こんな冗談を言える今、まだまだ生きていける。
先に死んでしまった同士達の分を、自分は幸せになる。
そう心に誓った。
END
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