醜い俺
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「お誕生日おめでとう、シェリア」
「ありがとうライキ。覚えてくれてたのね」
綺麗にラッピングされた小包をそっとシェリアに渡した。
今日は俺の幼馴染みの一人、シェリアの誕生日。
渡された本人はとても嬉しそうにしている。
「ヒューバートからも貰ったんだろ?あいつの事だ、忘れたりはしない筈」
「ええ、貰ったわ」
「あいつ……アスベルからは?」
本当はあいつの名前なんて言いたくなかった。
自分の口から言っておいて胸が痛んだ。
「それが……」
「…まだなんだな」
「そうなのよ!アスベルってば忘れてるのよ…きっと……」
今にも泣きそうな顔。
アスベルの奴、何泣かそうとしてんだよ。
……傍から見れば俺が泣かせてるみたいじゃねぇか。
「すぐに来るって。昔みたいに明日とかっていうのはないと思うけど、な」
「今日じゃなきゃ意味がないのに…」
「……俺なら」
「え?」
「いや…」
俺なら忘れたりはしないのに。
こんなに悲しませたりしないのに。
「ふふ…」
「何だよ」
控えめに聞こえた声。
顔は少し無理して笑っているようにも見えた。
「ライキは昔から変わってないなって思って」
「…何処が?」
「優しい所。周りに気をつかってくれる所」
そんな事ない。
俺の心は嫉妬で一杯なんだ。
この気持ちを誰にも言う事なくここまで来た。
自分から打ち明けるつもりも……ない。
.
「ありがとうライキ。覚えてくれてたのね」
綺麗にラッピングされた小包をそっとシェリアに渡した。
今日は俺の幼馴染みの一人、シェリアの誕生日。
渡された本人はとても嬉しそうにしている。
「ヒューバートからも貰ったんだろ?あいつの事だ、忘れたりはしない筈」
「ええ、貰ったわ」
「あいつ……アスベルからは?」
本当はあいつの名前なんて言いたくなかった。
自分の口から言っておいて胸が痛んだ。
「それが……」
「…まだなんだな」
「そうなのよ!アスベルってば忘れてるのよ…きっと……」
今にも泣きそうな顔。
アスベルの奴、何泣かそうとしてんだよ。
……傍から見れば俺が泣かせてるみたいじゃねぇか。
「すぐに来るって。昔みたいに明日とかっていうのはないと思うけど、な」
「今日じゃなきゃ意味がないのに…」
「……俺なら」
「え?」
「いや…」
俺なら忘れたりはしないのに。
こんなに悲しませたりしないのに。
「ふふ…」
「何だよ」
控えめに聞こえた声。
顔は少し無理して笑っているようにも見えた。
「ライキは昔から変わってないなって思って」
「…何処が?」
「優しい所。周りに気をつかってくれる所」
そんな事ない。
俺の心は嫉妬で一杯なんだ。
この気持ちを誰にも言う事なくここまで来た。
自分から打ち明けるつもりも……ない。
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