あるがままの君でいて
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「嘘……ですよね…?」
それから一カ月も経たなかったある日、ノアは上司に呼び出されて耳を疑った。
「エステリーゼ様が行方不明ってどう言う事ですか!?」
珍しく長期任務が下され、終わって城に帰って来たらこの有様。
二日前、城内で騒ぎがあったあとエステリーゼが姿を消したとの事。
それを聞いたノアは上司の引き止める声を無視し、エステリーゼの部屋へと向かった。
「(もっと早く任務を終わらせていたらこんな事には…!)」
いなくなったなんて信じたくなかった。
失礼だと思いながら勢いよく扉を開けてみても、そこには誰もいない。
ふとベッドに目をやると一冊の本がポツリと布団の上に置かれていた。
いつものエステリーゼなら本棚に戻しているのに。
気になり、その本を手に取ると一枚の紙が落ちた。
その紙はノア宛ての手紙だった。
《ノア、ごめんなさい。
私はどうしてもフレンに危険が迫っている事を伝えないといけません。
本当はノアに相談するのが良かったのかもしれませんが、最近の任務でお疲れの様子だったのでお願い出来ませんでした。
そして今から私のする事は許される事ではないでしょう。
本当にごめんなさい。
エステリーゼ》
「……馬鹿じゃないの」
エステリーゼの事だから誰にも迷惑をかけないように手紙を書いたのか。
だがそれはノアにとって逆効果だった。
「本当に……今更だよ…」
長い間エステリーゼと一緒にいただけあって、その気持ちに気付かない程鈍くはなかった。
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それから一カ月も経たなかったある日、ノアは上司に呼び出されて耳を疑った。
「エステリーゼ様が行方不明ってどう言う事ですか!?」
珍しく長期任務が下され、終わって城に帰って来たらこの有様。
二日前、城内で騒ぎがあったあとエステリーゼが姿を消したとの事。
それを聞いたノアは上司の引き止める声を無視し、エステリーゼの部屋へと向かった。
「(もっと早く任務を終わらせていたらこんな事には…!)」
いなくなったなんて信じたくなかった。
失礼だと思いながら勢いよく扉を開けてみても、そこには誰もいない。
ふとベッドに目をやると一冊の本がポツリと布団の上に置かれていた。
いつものエステリーゼなら本棚に戻しているのに。
気になり、その本を手に取ると一枚の紙が落ちた。
その紙はノア宛ての手紙だった。
《ノア、ごめんなさい。
私はどうしてもフレンに危険が迫っている事を伝えないといけません。
本当はノアに相談するのが良かったのかもしれませんが、最近の任務でお疲れの様子だったのでお願い出来ませんでした。
そして今から私のする事は許される事ではないでしょう。
本当にごめんなさい。
エステリーゼ》
「……馬鹿じゃないの」
エステリーゼの事だから誰にも迷惑をかけないように手紙を書いたのか。
だがそれはノアにとって逆効果だった。
「本当に……今更だよ…」
長い間エステリーゼと一緒にいただけあって、その気持ちに気付かない程鈍くはなかった。
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