「ライキって、もしかしてパスカルの事が好きなの？」
「………………は？」

突然のシェリアの言葉にライキは手入れをしていた武器を落とした。

「図星でしょ」
「あ…えっと……何で、そう思うんだ？」
「だって、ここ最近ヒューバートとパスカルが話をしていると不機嫌な顔をしてるじゃない」

確かにそうかもしれない。
少し前、里の前で魔物からヒューバートを庇ったパスカル。
そこからヒューバートは少しずつ心を開き始めたみたいでよく話をするようになった。

ライキからすると、自分の好きな人をとられたみたいで、あまりいい気はしなかった。

「……そうかもな」
「やっぱり！」

ずいっと近づいてきたシェリアにちょっと引いてしまった。
本当、女の子ってこういう話が好きだよな。

「で、言わないの？」
「何をだよ」
「告白に決まってるじゃない」




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