「なん……だと？」

兵士に報告があると言われ、聞いてみた。
それは…あまりにも残酷なものだった。

「はっ、ノア様は先程…」
「ふざけるな！！」

城に仕える兵士といえども天才剣士といわれるリオンに掴みかかられると動けなくなる。

「し、しかし…」
「………もういい、出て行け」
「は、失礼しました…」

出て行った兵士を見たリオンの手は震えていた。
信じたくなかった。
まさかあのノアが…









「……死んだだと？」









他の兵士からの証言だと、モンスターに苦戦していたらしい。
ノアは部下がやられそうになっていた所を庇ったのだという。
深手を負いながらもノアは戦い、何とかモンスターの駆除は成功した。
だが、その後治療をしたにも関わらず、出血が酷く間に合わなかったとの事。

《坊ちゃん…》

声がしたのはリオンの持つ人格の宿す剣、ソーディアン・シャルティエ。




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