擦れ違い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なぁ、シャーリィ知らないか?」
セネルの家にやって来たライキは、真っ先に捜している人物の名を言った。
「シャーリィならミュゼットさんの家にいるんじゃないか?」
「いや、それがさっき行ったらいなかったんだ」
ライキは既にミュゼットの家に行っていた。
だがミュゼットにシャーリィの居場所を聞いてみたが、そこにもいなかったらしい。
「…そうか」
「もし見かけたら捜していたって言っといてくれ」
「わかった」
セネルはライキが家を出て行ったのを確認すると溜息をついた。
「…出て来ていいぞ、シャーリィ」
そこにはさっきまでいなかった筈のシャーリィがいた。
「ありがとう、お兄ちゃん」
「しかし…いつまでこんな事をしているつもりなんだ?」
シャーリィはライキに対して何かある度にセネルの家に行って様子を見ている。
ライキ自身はそんな事を知るよしもない。
「だ、だって…」
「言いたい事ははっきりと言った方がいい。それにライキは……いや、何でもない」
一度言いかけてやめる。
セネルなりに、これもシャーリィの為だと思っての事だった。
「…とりあえず行ってこいよ」
「………うん」
家を出て行くシャーリィの後姿は酷く暗かった。
「…俺も人の事、言えないな」
.
セネルの家にやって来たライキは、真っ先に捜している人物の名を言った。
「シャーリィならミュゼットさんの家にいるんじゃないか?」
「いや、それがさっき行ったらいなかったんだ」
ライキは既にミュゼットの家に行っていた。
だがミュゼットにシャーリィの居場所を聞いてみたが、そこにもいなかったらしい。
「…そうか」
「もし見かけたら捜していたって言っといてくれ」
「わかった」
セネルはライキが家を出て行ったのを確認すると溜息をついた。
「…出て来ていいぞ、シャーリィ」
そこにはさっきまでいなかった筈のシャーリィがいた。
「ありがとう、お兄ちゃん」
「しかし…いつまでこんな事をしているつもりなんだ?」
シャーリィはライキに対して何かある度にセネルの家に行って様子を見ている。
ライキ自身はそんな事を知るよしもない。
「だ、だって…」
「言いたい事ははっきりと言った方がいい。それにライキは……いや、何でもない」
一度言いかけてやめる。
セネルなりに、これもシャーリィの為だと思っての事だった。
「…とりあえず行ってこいよ」
「………うん」
家を出て行くシャーリィの後姿は酷く暗かった。
「…俺も人の事、言えないな」
.
1/5ページ