寒さよりも暖かい心
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エ「ライキ、少しいいですか?」
「ああ。皆は先に帰っててくれ」
かくれんぼを終え皆で宿屋に戻ろうとしていると、ライキは呼び止められた。
待ってもらうのも悪いと思い、モアナ達には先に帰ってもらう事にした。
「どうした?」
エ「ライキは、この旅に着いて来た事…後悔してませんか?」
「何だよ今更。後悔も何も、旅人にはちょうどいい旅だったよ」
エ「……」
ライキはエレノアから言葉が出されるまで待っていた。
しかしよく見ると、手が僅かに震えている。
寒さからか他の震えかわからないライキだったが、着ていたコートを脱いでエレノアの肩に掛けてあげた。
「着てろ。そんな格好じゃあ風邪引くぞ」
エ「え、あ…ですが…」
「旅してたからか暑さにも寒さにも強くなってな。身体は元より、特に女は足冷やすのは良くないって言うだろ」
エ「…ありがとうございます……って、どこ見て言ってるんですか!?」
「は?いや、こんな吹雪の中でスカートで足出し…って、危ねぇな」
「貴方が変な事言うからでしょう!?」
このメイルシオに来てからは吹雪も目立ち、聖寮の制服というエレノアの身体を気遣って言っただけに過ぎない。
それが返ってエレノアには足を見られていたと勘違いされ、恥ずかしさから思わず手が出る。
それをライキは問題なく受け止めた。
「…結構冷えてんじゃねぇか」
掴んだエレノアの手は、既に冷えていた。
エ「これは…遊んでいるうちに…」
「帰るぞ」
エ「あ、待って…!」
その手を離された事に、なぜか少しだけエレノアは寂しくなった。
咄嗟に離された手を握ってしまったが、どうすればいいかわからなくなってしまう。
「何だよ」
エ「も、もう少しだけ…その…」
「……」
エ「え…!?」
ライキは何も言わず、手を握り返して歩き出す。
「そう言や、街見てなかったな。一通り回ってから戻るか。その代わり、宿に行ったらちゃんと身体暖めろ」
エ「…はい」
握り返した掌から、優しい温かさが伝わった。
ベ(薄々気付いてはいたけど…あんた達そんな関係だったの?)
エ(え!?いや、これは…その…!い、いつまで握ってるんですか!?)
(『いつまで』って…ついさっきやっt(余計な事言わないで下さい!!)…何怒ってんだ)
ベ(はいはい、ご馳走さま)
NEXT:あとがき
「ああ。皆は先に帰っててくれ」
かくれんぼを終え皆で宿屋に戻ろうとしていると、ライキは呼び止められた。
待ってもらうのも悪いと思い、モアナ達には先に帰ってもらう事にした。
「どうした?」
エ「ライキは、この旅に着いて来た事…後悔してませんか?」
「何だよ今更。後悔も何も、旅人にはちょうどいい旅だったよ」
エ「……」
ライキはエレノアから言葉が出されるまで待っていた。
しかしよく見ると、手が僅かに震えている。
寒さからか他の震えかわからないライキだったが、着ていたコートを脱いでエレノアの肩に掛けてあげた。
「着てろ。そんな格好じゃあ風邪引くぞ」
エ「え、あ…ですが…」
「旅してたからか暑さにも寒さにも強くなってな。身体は元より、特に女は足冷やすのは良くないって言うだろ」
エ「…ありがとうございます……って、どこ見て言ってるんですか!?」
「は?いや、こんな吹雪の中でスカートで足出し…って、危ねぇな」
「貴方が変な事言うからでしょう!?」
このメイルシオに来てからは吹雪も目立ち、聖寮の制服というエレノアの身体を気遣って言っただけに過ぎない。
それが返ってエレノアには足を見られていたと勘違いされ、恥ずかしさから思わず手が出る。
それをライキは問題なく受け止めた。
「…結構冷えてんじゃねぇか」
掴んだエレノアの手は、既に冷えていた。
エ「これは…遊んでいるうちに…」
「帰るぞ」
エ「あ、待って…!」
その手を離された事に、なぜか少しだけエレノアは寂しくなった。
咄嗟に離された手を握ってしまったが、どうすればいいかわからなくなってしまう。
「何だよ」
エ「も、もう少しだけ…その…」
「……」
エ「え…!?」
ライキは何も言わず、手を握り返して歩き出す。
「そう言や、街見てなかったな。一通り回ってから戻るか。その代わり、宿に行ったらちゃんと身体暖めろ」
エ「…はい」
握り返した掌から、優しい温かさが伝わった。
ベ(薄々気付いてはいたけど…あんた達そんな関係だったの?)
エ(え!?いや、これは…その…!い、いつまで握ってるんですか!?)
(『いつまで』って…ついさっきやっt(余計な事言わないで下さい!!)…何怒ってんだ)
ベ(はいはい、ご馳走さま)
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