行き先は闇へと混じる
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味覚が失われているベルベットが唯一感じられる時。
それは夢の中。
そう、起きている時は感じる事のない味覚が感じられたのだ。
つまり、これは夢である事を再確認した瞬間だった。
同時に夢を利用された怒りと、もうある筈のない現実が襲う。
「ベル姉…何処行くの?」
「っ!」
家を出ると黒い霧で辺りは覆われていた。
そんな中、村の中心へ向かうベルベット達の反対側からノアが出て来る。
「もう夜遅いってのに」
「…そこをどきなさい」
「だから何で?」
嘲笑うかのようなノアの態度。
その姿にベルベットは静かに目を閉じた。
「馬鹿ね…本当に…」
「わかったなら早く家に入った入った。私も戻ったとこなんだから」
ベルベットの背に手を当てて家へ戻そうとするノア。
しかしその手を取ったベルベットは自ら引き寄せ。
「……、…」
「…」
正面から抱き付くようにしてノアの腹を貫いたそれ。
しかし血は流れる事はなかった。
「わかってるのよ…もう。あんたはこの世にいないって…」
「ベル姉…」
「そうよ…これも……幻…」
幻覚と言えど、"今度"は妹を手にかけた。
「あの時、守ってやれなくて…ごめんね……ノア…」
それは酷く…重い。
NEXT:あとがき
それは夢の中。
そう、起きている時は感じる事のない味覚が感じられたのだ。
つまり、これは夢である事を再確認した瞬間だった。
同時に夢を利用された怒りと、もうある筈のない現実が襲う。
「ベル姉…何処行くの?」
「っ!」
家を出ると黒い霧で辺りは覆われていた。
そんな中、村の中心へ向かうベルベット達の反対側からノアが出て来る。
「もう夜遅いってのに」
「…そこをどきなさい」
「だから何で?」
嘲笑うかのようなノアの態度。
その姿にベルベットは静かに目を閉じた。
「馬鹿ね…本当に…」
「わかったなら早く家に入った入った。私も戻ったとこなんだから」
ベルベットの背に手を当てて家へ戻そうとするノア。
しかしその手を取ったベルベットは自ら引き寄せ。
「……、…」
「…」
正面から抱き付くようにしてノアの腹を貫いたそれ。
しかし血は流れる事はなかった。
「わかってるのよ…もう。あんたはこの世にいないって…」
「ベル姉…」
「そうよ…これも……幻…」
幻覚と言えど、"今度"は妹を手にかけた。
「あの時、守ってやれなくて…ごめんね……ノア…」
それは酷く…重い。
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