魔女も恋する乙女?
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「まあいい。で、いつになったら部屋に戻るんだ?」
「ライキが答えてくれるまでのー」
「そうか。なら朝まで言わなかったらここで寝るつもりなんだな」
「は…?」
俺の寝室は宿の都合で誰とも相部屋になっていない。
このまま俺が口を開かなかったら、文字通り朝まで一緒に過ごす事になる。
一人…しかも男の寝室から出て来たとなれば、それを知った仲間からいろんな意味で恐ろしい目に遭わされる。
勿論、それを知らないマギルゥではない。
自身の口元が上がるのがわかる。
今の俺は相当悪い顔をしているに違いない。
「俺は構わないぞ」
「い…いやいや、それはさすがにマズイじゃろ」
「遠慮するなよ」
「しとらん!」
「知りたくないのか?俺が好きだった相手」
ぐっと押し黙ったマギルゥ。
面白くて思わず笑みが零れてしまう。
俺も素直に教えてやってもよかったんだが…こうしているのが少なからず楽しいのは事実。
けど、そろそろ言ってやってもいいか。
「同じ村に住んでた子でな、顔は…まあ普通よりは可愛かったかな」
んでもって近付いた俺はマギルゥの帽子を取った。
「背も今だと、ちょうどお前と同じぐらいなんじゃないか、マギルゥ」
「…!」
(ん?固まってどうした?)
(何故こうも調子が狂うんじゃ。それにこの感じは…)
(おーい。何か言ったか?)
(何も言っとらんわ!)
(ぐはっ…!おま…は、腹を殴る事はないだろ…!)
(儂の帽子を返さんかー!)
NEXT:あとがき
「ライキが答えてくれるまでのー」
「そうか。なら朝まで言わなかったらここで寝るつもりなんだな」
「は…?」
俺の寝室は宿の都合で誰とも相部屋になっていない。
このまま俺が口を開かなかったら、文字通り朝まで一緒に過ごす事になる。
一人…しかも男の寝室から出て来たとなれば、それを知った仲間からいろんな意味で恐ろしい目に遭わされる。
勿論、それを知らないマギルゥではない。
自身の口元が上がるのがわかる。
今の俺は相当悪い顔をしているに違いない。
「俺は構わないぞ」
「い…いやいや、それはさすがにマズイじゃろ」
「遠慮するなよ」
「しとらん!」
「知りたくないのか?俺が好きだった相手」
ぐっと押し黙ったマギルゥ。
面白くて思わず笑みが零れてしまう。
俺も素直に教えてやってもよかったんだが…こうしているのが少なからず楽しいのは事実。
けど、そろそろ言ってやってもいいか。
「同じ村に住んでた子でな、顔は…まあ普通よりは可愛かったかな」
んでもって近付いた俺はマギルゥの帽子を取った。
「背も今だと、ちょうどお前と同じぐらいなんじゃないか、マギルゥ」
「…!」
(ん?固まってどうした?)
(何故こうも調子が狂うんじゃ。それにこの感じは…)
(おーい。何か言ったか?)
(何も言っとらんわ!)
(ぐはっ…!おま…は、腹を殴る事はないだろ…!)
(儂の帽子を返さんかー!)
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