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「エレノア…か」
「はい?」
「あ、ごめん。そうじゃなくて村の…"エレノア"のほうな」
熱を出したモアナの薬を求めてハリア村にやって来た。
そこにはライキとエレノアの昔いた村を襲った業魔がいた。
村にいた人々、友達、親の仇。
それらの思いがありながらも、それは全てモアナを救う為と自分を偽ってしまった。
それは穢れを膨れ上がらす要素でしかない。
それでも現実を見極めて、自身と向き合って、初めて前へと進める。
業魔を倒し、薬を見つけた後イズルトまで戻る。
船でヘラヴィーサへ向かう中、甲板にいたライキがぼやいたのをエレノアが聞いたのだ。
「"エレノア"が、どうかしましたか?」
「宝玉と同じ名前を娘に付けるんだから、エレノアはそれだけ親から大事にされてたんだなって」
仇の業魔を倒してから、何処か吹っ切れたようなエレノア。
海を眺めながら静かに語り始めた。
「…あの時の私は愚かでした。少し前の私だと気付きもしませんでした。けど、皆と一緒にいて、旅をして…私は既に持っていたのですね」
かけがえのない大切なものを。
「安心したよ俺は。もしエレノアがあのまま穢れに侵されてしまったらと思うと…」
「思うと?」
「…一人になっちまう」
今や村にいた人で、残るはライキとエレノアのみとなってしまった。
長年一緒にいて幼馴染みと言っても、それ以上にエレノアの事が大切なのだ。
どっちにしても、もしライキがいなくなるような事があれば、悲しむのはエレノアになる。
そうならないように、今までやってきた。
.
「はい?」
「あ、ごめん。そうじゃなくて村の…"エレノア"のほうな」
熱を出したモアナの薬を求めてハリア村にやって来た。
そこにはライキとエレノアの昔いた村を襲った業魔がいた。
村にいた人々、友達、親の仇。
それらの思いがありながらも、それは全てモアナを救う為と自分を偽ってしまった。
それは穢れを膨れ上がらす要素でしかない。
それでも現実を見極めて、自身と向き合って、初めて前へと進める。
業魔を倒し、薬を見つけた後イズルトまで戻る。
船でヘラヴィーサへ向かう中、甲板にいたライキがぼやいたのをエレノアが聞いたのだ。
「"エレノア"が、どうかしましたか?」
「宝玉と同じ名前を娘に付けるんだから、エレノアはそれだけ親から大事にされてたんだなって」
仇の業魔を倒してから、何処か吹っ切れたようなエレノア。
海を眺めながら静かに語り始めた。
「…あの時の私は愚かでした。少し前の私だと気付きもしませんでした。けど、皆と一緒にいて、旅をして…私は既に持っていたのですね」
かけがえのない大切なものを。
「安心したよ俺は。もしエレノアがあのまま穢れに侵されてしまったらと思うと…」
「思うと?」
「…一人になっちまう」
今や村にいた人で、残るはライキとエレノアのみとなってしまった。
長年一緒にいて幼馴染みと言っても、それ以上にエレノアの事が大切なのだ。
どっちにしても、もしライキがいなくなるような事があれば、悲しむのはエレノアになる。
そうならないように、今までやってきた。
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