冷たい氷を溶かすのは
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「なあライフィセット。少しだけ二人にしてもらえないか?」
「いいよ」と言ったライフィセットは洞窟から出て行った。
去って行くその姿をベルベットは見送る。
ベ「で?一体何の……!?」
つもり、と続けたかったのだと思う。
最後まで言葉を言えなかったのは、俺が抱きしめたから。
ベ「ライキ!?」
「……」
ベ「っ…何とか言いなさい!ふざけてないで…」
「ふざけているように見えるか?」
腕から抜け出そうと暴れていたベルベットだったが、少し低めの声で言うと大人しくなった。
穢れの事もあるんだろうけど、知ったこっちゃない。
「今後ベルベットが何を思ってどうするのか、それは自由だ。けど俺は…」
ベ「……」
「喰魔になった次は災禍の顕主。先に進むのはいつもベルベット…お前だ。それに比べて俺は只の人間で…」
ベ「寂しいのね」
そう、情けない事に。
一人にしないでくれと言いたい。
けど…言えない。
言えば苦しむのはベルベットだから。
「…悪い。急にこんな事して」
ベ「ほんと。ライキらしくもない」
進んだ道が永遠に穢れを"繰り返し"ても、ベルベットはするだろう。
二人のライフィセットを"守る"為に。
(どうしようベルベット)
ベ(何が?)
(…向こうからライフィセットが見てる)
ベ(え!?)
ラ(あ…その…僕、何も見てないからっ!)
ベ(待ちなさいフィー!!)
(誰にも話さなきゃいいんだが)
ベ(よくない!)
END
「いいよ」と言ったライフィセットは洞窟から出て行った。
去って行くその姿をベルベットは見送る。
ベ「で?一体何の……!?」
つもり、と続けたかったのだと思う。
最後まで言葉を言えなかったのは、俺が抱きしめたから。
ベ「ライキ!?」
「……」
ベ「っ…何とか言いなさい!ふざけてないで…」
「ふざけているように見えるか?」
腕から抜け出そうと暴れていたベルベットだったが、少し低めの声で言うと大人しくなった。
穢れの事もあるんだろうけど、知ったこっちゃない。
「今後ベルベットが何を思ってどうするのか、それは自由だ。けど俺は…」
ベ「……」
「喰魔になった次は災禍の顕主。先に進むのはいつもベルベット…お前だ。それに比べて俺は只の人間で…」
ベ「寂しいのね」
そう、情けない事に。
一人にしないでくれと言いたい。
けど…言えない。
言えば苦しむのはベルベットだから。
「…悪い。急にこんな事して」
ベ「ほんと。ライキらしくもない」
進んだ道が永遠に穢れを"繰り返し"ても、ベルベットはするだろう。
二人のライフィセットを"守る"為に。
(どうしようベルベット)
ベ(何が?)
(…向こうからライフィセットが見てる)
ベ(え!?)
ラ(あ…その…僕、何も見てないからっ!)
ベ(待ちなさいフィー!!)
(誰にも話さなきゃいいんだが)
ベ(よくない!)
END
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