それは遠いいつかの記憶
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血が繋がってなくても、本当の兄妹のように親しかった二人。
アイゼンはドラゴンになる、つまり霊峰から出る前に使い古したブーツをエドナに渡した。
そこにはどんな意味が込められているのかなんて、今となってはいなくなった本人にしかわからない。
エドナにはサイズの合わない大きなブーツ。
それでもエドナは文句一つ言わなかった。
ライキはそのブーツを見る度に昔を思い出す。
そのブーツを履いたアイゼンと旅をしていたから。
「(けど今は…)」
こうしてエドナと旅をしている。
エドナが旅に出る決意をしたのは…きっとアイゼンが見た世界を見る為。
「…ライキは」
「ん?」
「ライキは何で私達といるの?」
「綺麗な空が見たいから」
「は?」
穢れてドラゴンになってしまった親友。
命を奪ってしまったこの手。
不本意とは言え、こうする事でしか彼を苦しみから救えなかった。
原因となった"穢れ"を根本から完全に潰すまで、何があっても死ねない。
死んではならない。
「エドナはアイゼンが見た世界を回ってみたいんだよな」
「…」
「こら、傘は人を刺すものじゃない」
「…知らないわ」
ガスガスと遠慮なしに突くが、ライキは痛がる素振りを見せないので更に突く力が増す。
それでもライキは軽く笑って返すだけだった。
END
アイゼンはドラゴンになる、つまり霊峰から出る前に使い古したブーツをエドナに渡した。
そこにはどんな意味が込められているのかなんて、今となってはいなくなった本人にしかわからない。
エドナにはサイズの合わない大きなブーツ。
それでもエドナは文句一つ言わなかった。
ライキはそのブーツを見る度に昔を思い出す。
そのブーツを履いたアイゼンと旅をしていたから。
「(けど今は…)」
こうしてエドナと旅をしている。
エドナが旅に出る決意をしたのは…きっとアイゼンが見た世界を見る為。
「…ライキは」
「ん?」
「ライキは何で私達といるの?」
「綺麗な空が見たいから」
「は?」
穢れてドラゴンになってしまった親友。
命を奪ってしまったこの手。
不本意とは言え、こうする事でしか彼を苦しみから救えなかった。
原因となった"穢れ"を根本から完全に潰すまで、何があっても死ねない。
死んではならない。
「エドナはアイゼンが見た世界を回ってみたいんだよな」
「…」
「こら、傘は人を刺すものじゃない」
「…知らないわ」
ガスガスと遠慮なしに突くが、ライキは痛がる素振りを見せないので更に突く力が増す。
それでもライキは軽く笑って返すだけだった。
END
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