それは遠いいつかの記憶
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「ねぇ」
「何だ?エドナ」
傘を持った地の天族エドナがライキに問う。
「ライキはお兄ちゃんと一緒に旅をしていたのよね?」
遥か遠い、それはライキがエドナやスレイ達と出会う前よりもずっと昔にアイゼンと共にいた。
船に乗って大海原を渡ったり、そこで出会った仲間達と世界を駆け巡ったり。
「ああ、していたぞ」
「お兄ちゃんは…どんな人だった?」
「どんなって…いい兄貴分だったよ。皆の面倒もちゃんと見てくれた」
まだこの世界で『天族』と呼ばれたり、大陸を『グリンウッド』と呼ばれていなかった時代があった。
災厄なんてものはライキにとって、つい最近の事に思える。
それにしても、今日のエドナはやたらと兄の事を喋る。
何か気になる事でもあるのだろうか。
「お兄ちゃんとライキの関係は何なの」
「…エドナは何が聞きたいのかな?」
あの忌々しい時代を切り抜けた、心を許し合えた親友。
ただそれだけ。
「親友…」
「まあ、そんな親友が先に逝ってしまうとは思ってなかったが」
エドナから霊峰からいなくなった知らせを聞いたライキは探し回った。
しかし彼は自ら帰って来たのだ。
ドラゴンの姿になって。
この時のライキは不謹慎にも嬉しかった。
こんな姿になっても、帰るべき場所がちゃんとわかっていたのだから。
それも…
「(妹のエドナがいるからか)」
.
「何だ?エドナ」
傘を持った地の天族エドナがライキに問う。
「ライキはお兄ちゃんと一緒に旅をしていたのよね?」
遥か遠い、それはライキがエドナやスレイ達と出会う前よりもずっと昔にアイゼンと共にいた。
船に乗って大海原を渡ったり、そこで出会った仲間達と世界を駆け巡ったり。
「ああ、していたぞ」
「お兄ちゃんは…どんな人だった?」
「どんなって…いい兄貴分だったよ。皆の面倒もちゃんと見てくれた」
まだこの世界で『天族』と呼ばれたり、大陸を『グリンウッド』と呼ばれていなかった時代があった。
災厄なんてものはライキにとって、つい最近の事に思える。
それにしても、今日のエドナはやたらと兄の事を喋る。
何か気になる事でもあるのだろうか。
「お兄ちゃんとライキの関係は何なの」
「…エドナは何が聞きたいのかな?」
あの忌々しい時代を切り抜けた、心を許し合えた親友。
ただそれだけ。
「親友…」
「まあ、そんな親友が先に逝ってしまうとは思ってなかったが」
エドナから霊峰からいなくなった知らせを聞いたライキは探し回った。
しかし彼は自ら帰って来たのだ。
ドラゴンの姿になって。
この時のライキは不謹慎にも嬉しかった。
こんな姿になっても、帰るべき場所がちゃんとわかっていたのだから。
それも…
「(妹のエドナがいるからか)」
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