伝われ!この想い
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異性を好きになるのは決して悪くはない。
だが時として、起こした行動が正しい事なのかどうかは別だ。
「どうだと思う?ミクリオ」
「せめて主語を言ってくれ」
そうじゃないと意味がわからない、と宿屋の一室で本を読んでいたミクリオが言った。
「だからさ、どうしたら俺のこの想いがロゼに伝わると思うって聞いてんの」
「……はあ」
ライキとしては真剣な質問に過ぎなかった。
しかし聞き手のミクリオは大きな溜息を吐いては、本のページを捲っていくだけ。
「って、聞いてんのか!?」
「聞いている。聞いているから少し静かにしてくれ」
「だったらどうすれば…」
「素直に『好きだ』って言えばいいんじゃないか?」
「……おお、その手があったか」
「気付くの遅すぎないか君!?」
あまりにも簡単な答えだが、そこに気付く事がなかったライキにツッコミを入れる。
どうも本人はシンプルな考えに弱いようだ。
「さっきから騒がしいけど、何かあったの?」
廊下まで聞こえてきたのだろう二人のやり取りに、ロゼが部屋を開けて入って来た。
「ま、そう言うわけで…ミクリオ」
「…今度は何だ?」
「出てけ」
「何だそれは!?ライキは僕に対する言葉が極端だろう!!」
しかもここは僕の寝室だとか、他にもグチグチと言いながら出て行くミクリオ。
これ以上、今のライキに何を言っても無駄だろうと判断した結果だった。
「で、何の話をして…「ロゼ!」…な、何?」
勢いのあるライキの声に一瞬圧倒されるロゼ。
そんな事お構いなしにズカズカと近付いて行くライキ。
身を引こうとするロゼに、させまいとライキはその両肩をガッシリと掴んだ。
「俺はロゼの事が----------」
『好きだ』と言う直前、ライキの体は宙に舞った。
.
だが時として、起こした行動が正しい事なのかどうかは別だ。
「どうだと思う?ミクリオ」
「せめて主語を言ってくれ」
そうじゃないと意味がわからない、と宿屋の一室で本を読んでいたミクリオが言った。
「だからさ、どうしたら俺のこの想いがロゼに伝わると思うって聞いてんの」
「……はあ」
ライキとしては真剣な質問に過ぎなかった。
しかし聞き手のミクリオは大きな溜息を吐いては、本のページを捲っていくだけ。
「って、聞いてんのか!?」
「聞いている。聞いているから少し静かにしてくれ」
「だったらどうすれば…」
「素直に『好きだ』って言えばいいんじゃないか?」
「……おお、その手があったか」
「気付くの遅すぎないか君!?」
あまりにも簡単な答えだが、そこに気付く事がなかったライキにツッコミを入れる。
どうも本人はシンプルな考えに弱いようだ。
「さっきから騒がしいけど、何かあったの?」
廊下まで聞こえてきたのだろう二人のやり取りに、ロゼが部屋を開けて入って来た。
「ま、そう言うわけで…ミクリオ」
「…今度は何だ?」
「出てけ」
「何だそれは!?ライキは僕に対する言葉が極端だろう!!」
しかもここは僕の寝室だとか、他にもグチグチと言いながら出て行くミクリオ。
これ以上、今のライキに何を言っても無駄だろうと判断した結果だった。
「で、何の話をして…「ロゼ!」…な、何?」
勢いのあるライキの声に一瞬圧倒されるロゼ。
そんな事お構いなしにズカズカと近付いて行くライキ。
身を引こうとするロゼに、させまいとライキはその両肩をガッシリと掴んだ。
「俺はロゼの事が----------」
『好きだ』と言う直前、ライキの体は宙に舞った。
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