縁-エニシ-
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本来なら天族に食事は必要ない。
だが、食べる事で味を楽しむ天族は多く、ライラもその一人。
「ありがとうございます」
「で、今日も現れなかったか」
「はい…」
祭壇の剣を見上げる。
「…まあ俺何かが導師になるより、もっといい人、きっと見つかるって」
今こうしてライキとライラが会話していられるのは、以前もライキが夜に教会に忍び込んだ時だった。
『やっぱり…あんた天族なんだろ?』
気ままに旅をしていたライキが、レディレイクの聖剣の話を聞いてやって来た。
沢山の人混みに紛れて、一人だけ"そこにいて"、"そこにいない"かのような存在。
人前で直に話す事は出来なかったので、真偽を確かめたくて深夜に裏口から入ったのが二人の出会い。
「ライキさんは導師になる事は嫌いですか?」
「言っただろ。俺よりいい人いるって」
「……」
果たして本当にいるだろうか。
再び表情を落とすライラ。
ライキは立ち上がって帰ろうとした。
「俺の親友なら、なれるかもな」
「え?」
「じゃあな。そろそろ警備の人が来る。それまで出て行かないと」
「ま、待って下さい!その親友の方とは…!」
「遺跡好きな探検馬鹿だよ」
その数日後、一人の人間の少年と水の天族の少年が、レディレイクの街を訪れる事になるのは、誰も知るよしもない。
END
だが、食べる事で味を楽しむ天族は多く、ライラもその一人。
「ありがとうございます」
「で、今日も現れなかったか」
「はい…」
祭壇の剣を見上げる。
「…まあ俺何かが導師になるより、もっといい人、きっと見つかるって」
今こうしてライキとライラが会話していられるのは、以前もライキが夜に教会に忍び込んだ時だった。
『やっぱり…あんた天族なんだろ?』
気ままに旅をしていたライキが、レディレイクの聖剣の話を聞いてやって来た。
沢山の人混みに紛れて、一人だけ"そこにいて"、"そこにいない"かのような存在。
人前で直に話す事は出来なかったので、真偽を確かめたくて深夜に裏口から入ったのが二人の出会い。
「ライキさんは導師になる事は嫌いですか?」
「言っただろ。俺よりいい人いるって」
「……」
果たして本当にいるだろうか。
再び表情を落とすライラ。
ライキは立ち上がって帰ろうとした。
「俺の親友なら、なれるかもな」
「え?」
「じゃあな。そろそろ警備の人が来る。それまで出て行かないと」
「ま、待って下さい!その親友の方とは…!」
「遺跡好きな探検馬鹿だよ」
その数日後、一人の人間の少年と水の天族の少年が、レディレイクの街を訪れる事になるのは、誰も知るよしもない。
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