縁-エニシ-
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レディレイクの聖堂。
そこの中央にある祭壇に一つの大きな剣。
側にはいつも女性がいた。
しかし、彼女は天族。
普通の人の目には触れる事の出来ない存在。
彼女の名はライラ。
聖堂に祀られている剣に宿る、湖の乙女。
この剣は、純粋で清らかな心を持った者しか引き抜く事が出来ない。
何故誰も抜けないのか。
穢れに満ちたこの世界では、綺麗な心を持った者は少なくなっているから。
ライラはここで長年に渡り、新たな導師を待っている。
しかし何年経っても現れない。
「……」
もう、この世には導師になれる存在はいないのかもしれない。
不安を胸に抱えながら、今日と言う一日が終わりを告げようとした深夜の時だった。
「らしくない顔をしてるな」
祭壇の奥…つまり裏口から入って来たのは一人の男。
「…ライキさん?」
キョトンとした表情でライラはライキと呼んだ男と向き合う。
顔を合わせた事で、ライキは片手を軽く上げて返事をする。
ライキは普通の人よりも霊能力が高く、こうして天族と会話も出来る。
「数ヵ月ぶり。元気…でもないか」
「そんな事は…」
無理をするライラにライキは溜息を吐く。
持っていた荷物を降ろして中をごそごそと漁った後、手に取ったそれをライラに渡す。
「土産だ。つっても、大したもんじゃないけどな」
「私に、ですか?」
「ああ。下手な装飾品より、お菓子がいいと思って」
.
そこの中央にある祭壇に一つの大きな剣。
側にはいつも女性がいた。
しかし、彼女は天族。
普通の人の目には触れる事の出来ない存在。
彼女の名はライラ。
聖堂に祀られている剣に宿る、湖の乙女。
この剣は、純粋で清らかな心を持った者しか引き抜く事が出来ない。
何故誰も抜けないのか。
穢れに満ちたこの世界では、綺麗な心を持った者は少なくなっているから。
ライラはここで長年に渡り、新たな導師を待っている。
しかし何年経っても現れない。
「……」
もう、この世には導師になれる存在はいないのかもしれない。
不安を胸に抱えながら、今日と言う一日が終わりを告げようとした深夜の時だった。
「らしくない顔をしてるな」
祭壇の奥…つまり裏口から入って来たのは一人の男。
「…ライキさん?」
キョトンとした表情でライラはライキと呼んだ男と向き合う。
顔を合わせた事で、ライキは片手を軽く上げて返事をする。
ライキは普通の人よりも霊能力が高く、こうして天族と会話も出来る。
「数ヵ月ぶり。元気…でもないか」
「そんな事は…」
無理をするライラにライキは溜息を吐く。
持っていた荷物を降ろして中をごそごそと漁った後、手に取ったそれをライラに渡す。
「土産だ。つっても、大したもんじゃないけどな」
「私に、ですか?」
「ああ。下手な装飾品より、お菓子がいいと思って」
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