兄として、妹の為に
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スレイ達は、ある憑魔に苦戦していた。
神衣化出来るスレイとロゼに対し、唯一アリーシャは出来ずとも必死に戦っていた。
だが憑魔も大きな傷を負っているにも関わらず、簡単にはやられまいと暴れ続ける。
誰もがこれ以上は…と思っていた時だった。
一本の矢が一行の前を通り過ぎ、対峙していた憑魔の目に直撃。
痛みで更に暴れる憑魔。
何が起こったのかと辺りを見回すと、一人の人が弓を持っていた。
「おいおい導師君。敵を目の前に立たせて置きながら視線を逸らすとは…いい度胸じゃねぇか」
声からしてその人は男だったが、男のいる位置は遠くて顔がはっきりと見えなかった。
「ったく…もう一度チャンスをくれてやる。次の一本でやっちまいな」
再度弦に矢を通して構える。
今までわからなかったが、風で靡 いた男の髪は長く、ライラみたいに毛先にいくにつれてコントラストがかかっていた。
ア「(あれ…は…)」
ロ「アリーシャ、今は!」
ア「あ、ああ…!」
男の助けもあり、ようやく憑魔を浄化する事が出来たスレイはお礼を言った。
だが一つだけ疑問がある。
ス「あの…もしかしてさっきのあれ、見えてました?」
「憑魔って奴か?俺はガキの頃から天族が見えてたからな。当然だろ」
ラ「じゃあ、私達の姿も始めから見えていたんですね」
「じゃなきゃ矢が当たっちまうだろうが」
因みに『憑魔』って言葉はそこらにいる天族にでも聞けば教えてくれた、らしい。
しかしこの男の口調には、どこか棘がある感じがした。
「俺の事はいい。それより…そろそろ口開けよ、アリーシャ」
ス「え?」
ロ「アリーシャを知ってるの?」
驚く一行の視線が男に集まる。
肝心の名前を呼ばれたアリーシャは…
ア「……」
ス「…アリーシャ?」
固まっていた。
だが次の瞬間、持っていた槍を手放して男の胸に飛び込んだ。
アリーシャの目からは涙が溢れていた。
「よう、アリーシャ。暫く見ない間に立派な騎士になってんじゃねぇか」
ア「やはり……やはり、そうだったんですね…!」
ロ「…これ、どういう事?」
ス「お、俺も何がなんだか…」
.
神衣化出来るスレイとロゼに対し、唯一アリーシャは出来ずとも必死に戦っていた。
だが憑魔も大きな傷を負っているにも関わらず、簡単にはやられまいと暴れ続ける。
誰もがこれ以上は…と思っていた時だった。
一本の矢が一行の前を通り過ぎ、対峙していた憑魔の目に直撃。
痛みで更に暴れる憑魔。
何が起こったのかと辺りを見回すと、一人の人が弓を持っていた。
「おいおい導師君。敵を目の前に立たせて置きながら視線を逸らすとは…いい度胸じゃねぇか」
声からしてその人は男だったが、男のいる位置は遠くて顔がはっきりと見えなかった。
「ったく…もう一度チャンスをくれてやる。次の一本でやっちまいな」
再度弦に矢を通して構える。
今までわからなかったが、風で
ア「(あれ…は…)」
ロ「アリーシャ、今は!」
ア「あ、ああ…!」
男の助けもあり、ようやく憑魔を浄化する事が出来たスレイはお礼を言った。
だが一つだけ疑問がある。
ス「あの…もしかしてさっきのあれ、見えてました?」
「憑魔って奴か?俺はガキの頃から天族が見えてたからな。当然だろ」
ラ「じゃあ、私達の姿も始めから見えていたんですね」
「じゃなきゃ矢が当たっちまうだろうが」
因みに『憑魔』って言葉はそこらにいる天族にでも聞けば教えてくれた、らしい。
しかしこの男の口調には、どこか棘がある感じがした。
「俺の事はいい。それより…そろそろ口開けよ、アリーシャ」
ス「え?」
ロ「アリーシャを知ってるの?」
驚く一行の視線が男に集まる。
肝心の名前を呼ばれたアリーシャは…
ア「……」
ス「…アリーシャ?」
固まっていた。
だが次の瞬間、持っていた槍を手放して男の胸に飛び込んだ。
アリーシャの目からは涙が溢れていた。
「よう、アリーシャ。暫く見ない間に立派な騎士になってんじゃねぇか」
ア「やはり……やはり、そうだったんですね…!」
ロ「…これ、どういう事?」
ス「お、俺も何がなんだか…」
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