とりあえず言われた通りに行ってみた。
すると大きな家で玄関の看板にウィル＝レイナードと書かれた文字があった。

「（どんだけ金持ってんだよ…）」

ライキは扉にノックすると、すぐに人が出て来た。
この人がウィルさんなのだろう。

「む、どちら様でしょうか？」
「あの…俺はライキと言います。ちょっと聞きたい事があって……」

この人ですと写真を見せると、ウィルは「ああ」とだけ答えた。

「街の人がここにいると言ってたので訪ねてみたんですが…います？」
「そうだな……ここではなんだ、家に入るといい」
「はぁ…」

言われるがままにライキは家の中に入って行った。




家の中は綺麗に片付けられていて、無駄がない。
玄関を入って、リビングへの扉を開けるウィル。
続いて入ったライキの目にまず映ったのは……黄色の服を着た少女。

「………ノーマ？」




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