ウィクエク=ウィク
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「…やっぱ納得いかん」
「は?」
秘力を求めて旅をしている一行。
日も暮れて道中の疲れもあり、続きは明日に持ち越す事になった。
スレイとミクリオは天遺見聞録について話し合い。
ライラとエドナはお菓子に夢中。
ザビーダは一人何処かに行ってしまっている。
こうして宿で夕食を取った後各々が休息していると、ライキは突然言い出した。
「前にラストンベルでスレイとロゼは夫婦だって言った面白芝居」
「ああ、セルゲイに嘘言って街に入ろうとしたあれ。それが?今更どうしたの?」
「名目上だが、俺とロゼは将来結婚するよな?」
「うん」
「なのにあのおっさんから見れば、ロゼは俺と浮気してる感じなんじゃないかって」
「いやいや違うから。ライキ、何が言いたいの?はっきり言いなって」
一行や風の骨の皆は、二人はそういう関係だという事は知っている。
だからライキ自身、あの時の事を根強く持っているのだ。
「…何でよりによって俺が導師とその妻の傭兵扱いなんだ」
「仕方ないじゃん。ライラの機転がなかったらあたしらは入れなかったんだし」
「どうせなら俺らが夫婦でスレイが傭兵ならよかっただろ」
「いや、あの格好じゃ無理があるって」
確かにスレイの格好は「私は導師です」と言わずともわかる服装。
伝承にならい作られたそれは、ハイランドの姫からの贈り物らしい。
ライキが何もない壁に目を向けていると「心配すんなって!」と背中を強く叩かれた。
「確かに皆の事は大事な仲間だと思ってる。だからってライキを蔑ろにするわけじゃない」
「…そりゃそうだ」
「ま、そうくよくよすんなって。従士だって穢れないなんて事ないんだからね」
「く、くよくよ何てしてねぇ!」
「あっはは!それでこそライキだ」
ライキは思った。
従士契約の時に必要な真名。
短時間で決めたものだったが、まさにその名に相応しい。
ウィクエク=ウィク。
単純に決まった真名だが、悪くない。
だって”ロゼはロゼ”だから。
(やっぱ言っていい?)
(何を?)
(ロゼは俺の嫁だー!!)
(夜遅くになんちゅう事を!!)
NEXT:あとがき
「は?」
秘力を求めて旅をしている一行。
日も暮れて道中の疲れもあり、続きは明日に持ち越す事になった。
スレイとミクリオは天遺見聞録について話し合い。
ライラとエドナはお菓子に夢中。
ザビーダは一人何処かに行ってしまっている。
こうして宿で夕食を取った後各々が休息していると、ライキは突然言い出した。
「前にラストンベルでスレイとロゼは夫婦だって言った面白芝居」
「ああ、セルゲイに嘘言って街に入ろうとしたあれ。それが?今更どうしたの?」
「名目上だが、俺とロゼは将来結婚するよな?」
「うん」
「なのにあのおっさんから見れば、ロゼは俺と浮気してる感じなんじゃないかって」
「いやいや違うから。ライキ、何が言いたいの?はっきり言いなって」
一行や風の骨の皆は、二人はそういう関係だという事は知っている。
だからライキ自身、あの時の事を根強く持っているのだ。
「…何でよりによって俺が導師とその妻の傭兵扱いなんだ」
「仕方ないじゃん。ライラの機転がなかったらあたしらは入れなかったんだし」
「どうせなら俺らが夫婦でスレイが傭兵ならよかっただろ」
「いや、あの格好じゃ無理があるって」
確かにスレイの格好は「私は導師です」と言わずともわかる服装。
伝承にならい作られたそれは、ハイランドの姫からの贈り物らしい。
ライキが何もない壁に目を向けていると「心配すんなって!」と背中を強く叩かれた。
「確かに皆の事は大事な仲間だと思ってる。だからってライキを蔑ろにするわけじゃない」
「…そりゃそうだ」
「ま、そうくよくよすんなって。従士だって穢れないなんて事ないんだからね」
「く、くよくよ何てしてねぇ!」
「あっはは!それでこそライキだ」
ライキは思った。
従士契約の時に必要な真名。
短時間で決めたものだったが、まさにその名に相応しい。
ウィクエク=ウィク。
単純に決まった真名だが、悪くない。
だって”ロゼはロゼ”だから。
(やっぱ言っていい?)
(何を?)
(ロゼは俺の嫁だー!!)
(夜遅くになんちゅう事を!!)
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