影翳す存在
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……なんで…」
乃愛の口から出た言葉に耳を疑う響。
「昨日も言ったけど、私一人暮らしだから話し相手欲しかったんだよね。でも本音は、響の帰る場所の為ってとこ」
「帰る…場所…」
ないなら作ればいい。
それが出来ないなら探せばいい。
誰かに頼ったっていい。
「人って何の為に、手足があって頭もあるのか。自分に出来る事をする為にも、まずは行動、ってね」
「説教臭くなったかな」と乃愛は反省しつつ、響の様子を伺っていた。
やがて響は俯き、その肩を震わせる。
「…そんな、の……言われた事、なか…った」
「うん」
「わ、私は…ただ…、…い、居場所…が……欲しかっ、た…ッ」
「…うん」
ポツリポツリと吐き出されていく言葉に嗚咽が混ざる。
頼りだった幼馴染みは離れ、心の痛みは増していく一方だった。
そんな響に少しだけ、ほんの少しだけ。
「だ…だからぁ…ッ!」
「…いいよ。好きなだけ大きい声あげたって」
「ぅ、あ…あああッ!」
心を預けられる存在が出来た。
.
乃愛の口から出た言葉に耳を疑う響。
「昨日も言ったけど、私一人暮らしだから話し相手欲しかったんだよね。でも本音は、響の帰る場所の為ってとこ」
「帰る…場所…」
ないなら作ればいい。
それが出来ないなら探せばいい。
誰かに頼ったっていい。
「人って何の為に、手足があって頭もあるのか。自分に出来る事をする為にも、まずは行動、ってね」
「説教臭くなったかな」と乃愛は反省しつつ、響の様子を伺っていた。
やがて響は俯き、その肩を震わせる。
「…そんな、の……言われた事、なか…った」
「うん」
「わ、私は…ただ…、…い、居場所…が……欲しかっ、た…ッ」
「…うん」
ポツリポツリと吐き出されていく言葉に嗚咽が混ざる。
頼りだった幼馴染みは離れ、心の痛みは増していく一方だった。
そんな響に少しだけ、ほんの少しだけ。
「だ…だからぁ…ッ!」
「…いいよ。好きなだけ大きい声あげたって」
「ぅ、あ…あああッ!」
心を預けられる存在が出来た。
.