影翳す存在
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「おはよう。よく眠れた?」
借りた一室から出てきた響が目にしたもの。
それはリビングから見えるキッチンで、朝食を作る乃愛の後ろ姿だった。
「…それなり」
「ならよかった。ちょうど朝ご飯出来たから呼びに行こうとしてたんだ」
そう言って、朝ご飯の定番トーストとハムエッグとサラダをテーブルに並べていく。
乃愛が座るも、響は突っ立ったまま。
「ほら座る!口に合うかわかんないけど、折角作ったんだから食べて」
催促され、響も乃愛の向かいに座った。
乃愛が食べ始めたのを見て、ゆっくりとトーストに手をつける。
「……」
「…どうかした?」
一口かじると、動きが止まった。
「…美味しい」
「ん?たかがトーストに、そこまで…」
「久しぶりに…食べたから」
パン一枚に美味しいと返ってくるとは思わなかった。
昨日詮索しないと言ったばかりに、乃愛は深く聞かなかった。
「…トーストやサラダのおかわり、いるなら言「いる」返事早ッ!」
それと食べるのが早い。
でも逆に、ここまで綺麗に食べてくれるのは、作る側からしてみれば嬉しい事で。
「(見た目と違って結構食べるなぁ)」
特別、響の身体が大きいわけでもないのに、食べたものがどこに行くのだろうかと不思議に思う。
…当然、胃袋なんだけど。
.
借りた一室から出てきた響が目にしたもの。
それはリビングから見えるキッチンで、朝食を作る乃愛の後ろ姿だった。
「…それなり」
「ならよかった。ちょうど朝ご飯出来たから呼びに行こうとしてたんだ」
そう言って、朝ご飯の定番トーストとハムエッグとサラダをテーブルに並べていく。
乃愛が座るも、響は突っ立ったまま。
「ほら座る!口に合うかわかんないけど、折角作ったんだから食べて」
催促され、響も乃愛の向かいに座った。
乃愛が食べ始めたのを見て、ゆっくりとトーストに手をつける。
「……」
「…どうかした?」
一口かじると、動きが止まった。
「…美味しい」
「ん?たかがトーストに、そこまで…」
「久しぶりに…食べたから」
パン一枚に美味しいと返ってくるとは思わなかった。
昨日詮索しないと言ったばかりに、乃愛は深く聞かなかった。
「…トーストやサラダのおかわり、いるなら言「いる」返事早ッ!」
それと食べるのが早い。
でも逆に、ここまで綺麗に食べてくれるのは、作る側からしてみれば嬉しい事で。
「(見た目と違って結構食べるなぁ)」
特別、響の身体が大きいわけでもないのに、食べたものがどこに行くのだろうかと不思議に思う。
…当然、胃袋なんだけど。
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