影翳す存在
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「はぁ…なんとか終電には間に合ったけど…」
電車を降り改札を出て、改めて周りを見る。
「……暗ッ」
家がここから近いといっても、まだ歩いて帰らなければならない。
夜中になる時間帯に、女性一人が歩くものではない。
だがこの女性、乃愛はそんなの知ったこっちゃないとばかりに歩き出した。
「(親元離れての生活してなかったら、煩いだろうなぁ)」
もし遠く離れた場所にいる両親がいると、こんな時間に歩くんじゃないと叱られるのは確実。
「…うわッ、雨じゃん」
ポツポツと降り出した雨に、鞄で頭をガードしながら走る。
進むに連れて強くなる雨。
「こうなったら近道行くか。あんまり行きたくないけど」
路地裏を経由したら早く家に辿り着けるが、いかんせん衛生上良くないゴミ類が散乱している。
雨のせいもあり、バシャバシャと跳ねる泥。
家に着いたら洗濯機行き決定だな、と思っていたら。
「……マジで?」
灰色のフードを被った、乃愛と歳が変わらないであろう女の子がいた。
力なく座り込み、おまけに乃愛が進むべき道を塞ぐように。
.
電車を降り改札を出て、改めて周りを見る。
「……暗ッ」
家がここから近いといっても、まだ歩いて帰らなければならない。
夜中になる時間帯に、女性一人が歩くものではない。
だがこの女性、乃愛はそんなの知ったこっちゃないとばかりに歩き出した。
「(親元離れての生活してなかったら、煩いだろうなぁ)」
もし遠く離れた場所にいる両親がいると、こんな時間に歩くんじゃないと叱られるのは確実。
「…うわッ、雨じゃん」
ポツポツと降り出した雨に、鞄で頭をガードしながら走る。
進むに連れて強くなる雨。
「こうなったら近道行くか。あんまり行きたくないけど」
路地裏を経由したら早く家に辿り着けるが、いかんせん衛生上良くないゴミ類が散乱している。
雨のせいもあり、バシャバシャと跳ねる泥。
家に着いたら洗濯機行き決定だな、と思っていたら。
「……マジで?」
灰色のフードを被った、乃愛と歳が変わらないであろう女の子がいた。
力なく座り込み、おまけに乃愛が進むべき道を塞ぐように。
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