雪音さんちのお姉さん・2
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弦「だから無理はするなと言ったんだ」
「…すみません」
現在ノアは司令室の片隅にある椅子に座って、皆の訓練を見ていた。
本当はノアも参加するそれだったが、事は数分前に遡る。
クリスと擦れ違って廊下を歩くノア。
しかし、その足取りはどこか覚束なかった。
過去の後悔を振り返りながらフラフラとした足で歩けば、しまいには何か支えでもしなければ立っていられなくなり。
翼「ノア…?お、おいッ!?どうしたというのだ!?」
「……ぁ、…」
前方から本部に来た翼と鉢合わせする。
壁に手をやり、項垂れるようにして俯くノアを見て、慌てて走ってくる。
翼「具合でも悪いのか?」
「翼…大丈夫よ。ちょっと目眩 がしただけ」
翼「…それを具合が悪いと言うんだ」
「…あのね翼…お願いがあるんだけど」
それから翼には口裏を合わせてもらって、長時間による自主練からの疲労だと弦十郎に報告、休ませてもらう事に。
そもそも口裏を合わせた理由は、やはりというかクリスにある。
本当の事を言えば、そこから内容が広がると必ずクリスにも伝わる。
そうなれば余計な心配をかける事になると、ノアなりの気遣いだった。
勿論、ノアの目の前にいる弦十郎にはお見通しだが、念には念を入れて。
「あー…お願いですから司令…」
弦「わかっている。しかし…これ以上お前達の仲を拗 らせるわけにもいかんな」
「…すみません」
嘘は良くないとばかりに、ノアに釘を差す。
「(…そうだよね。いつまでも、こんな調子じゃ…パパとママに怒られちゃう)」
.
「…すみません」
現在ノアは司令室の片隅にある椅子に座って、皆の訓練を見ていた。
本当はノアも参加するそれだったが、事は数分前に遡る。
クリスと擦れ違って廊下を歩くノア。
しかし、その足取りはどこか覚束なかった。
過去の後悔を振り返りながらフラフラとした足で歩けば、しまいには何か支えでもしなければ立っていられなくなり。
翼「ノア…?お、おいッ!?どうしたというのだ!?」
「……ぁ、…」
前方から本部に来た翼と鉢合わせする。
壁に手をやり、項垂れるようにして俯くノアを見て、慌てて走ってくる。
翼「具合でも悪いのか?」
「翼…大丈夫よ。ちょっと
翼「…それを具合が悪いと言うんだ」
「…あのね翼…お願いがあるんだけど」
それから翼には口裏を合わせてもらって、長時間による自主練からの疲労だと弦十郎に報告、休ませてもらう事に。
そもそも口裏を合わせた理由は、やはりというかクリスにある。
本当の事を言えば、そこから内容が広がると必ずクリスにも伝わる。
そうなれば余計な心配をかける事になると、ノアなりの気遣いだった。
勿論、ノアの目の前にいる弦十郎にはお見通しだが、念には念を入れて。
「あー…お願いですから司令…」
弦「わかっている。しかし…これ以上お前達の仲を
「…すみません」
嘘は良くないとばかりに、ノアに釘を差す。
「(…そうだよね。いつまでも、こんな調子じゃ…パパとママに怒られちゃう)」
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