雪音さんちのお姉さん
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どれくらい経っただろうか。
キリがよかった事もあって、ノアはシュミレーター室を出た。
「ふぅ…………ん?」
ク「ぁ……」
廊下に出ると、ちょうどクリスが角を曲がってきた所と出会 した。
暫くはお互いに確執が残っていたが、あの頃よりはマシになった方。
とは言っても、姉妹にしては些 か絶妙な距離を保ってはいる。
その証拠に住む家は別で、現に…
「おはよう、クリス。貴女も自主練するの?」
ク「あ、ああ…そんなもんだ…」
ノアは普段通りに振る舞うが、対するクリスは目を合わせようとしない。
「…無理はしちゃ駄目よ?この後、皆との訓練が控えているんだから、あまり「ガキじゃあるまいし、言われなくてもわかってる」…そう、ね。ごめんなさい。余計な心配だったかしら」
寂しそうに謝るノアを見て、クリスは申し訳ない気持ちがあったのか小さく「別に…」と答える。
クリスも、ノアの気持ちがわからないわけではなかった。
しかし素直になれず、確執が始まった時からズルズルと引き摺ったまま、今に至ってしまったのだ。
ク「……『も』って事は…そっちも、か?」
「ええ。早くに目が覚めちゃったから」
ク「……」
まだ何か言いたげな様子のクリスだったが、一度開いた口を固く閉ざし、降り切るようにシュミレーター室へと入って行った。
ノアはクリスが来た方向へと歩みを進める。
「(クリス……貴女は、私が姉である事を後悔してる…?)」
あの時、クリスの言う通りに両親を助けに行っていれば、二人が死ぬ事はなかったのでは。
あの時、姉が自分ではなく他の人なら、こんな事にならなかったのでは。
あの時…
両親の代わりに自分が死んでいれば…
to be continued...
キリがよかった事もあって、ノアはシュミレーター室を出た。
「ふぅ…………ん?」
ク「ぁ……」
廊下に出ると、ちょうどクリスが角を曲がってきた所と
暫くはお互いに確執が残っていたが、あの頃よりはマシになった方。
とは言っても、姉妹にしては
その証拠に住む家は別で、現に…
「おはよう、クリス。貴女も自主練するの?」
ク「あ、ああ…そんなもんだ…」
ノアは普段通りに振る舞うが、対するクリスは目を合わせようとしない。
「…無理はしちゃ駄目よ?この後、皆との訓練が控えているんだから、あまり「ガキじゃあるまいし、言われなくてもわかってる」…そう、ね。ごめんなさい。余計な心配だったかしら」
寂しそうに謝るノアを見て、クリスは申し訳ない気持ちがあったのか小さく「別に…」と答える。
クリスも、ノアの気持ちがわからないわけではなかった。
しかし素直になれず、確執が始まった時からズルズルと引き摺ったまま、今に至ってしまったのだ。
ク「……『も』って事は…そっちも、か?」
「ええ。早くに目が覚めちゃったから」
ク「……」
まだ何か言いたげな様子のクリスだったが、一度開いた口を固く閉ざし、降り切るようにシュミレーター室へと入って行った。
ノアはクリスが来た方向へと歩みを進める。
「(クリス……貴女は、私が姉である事を後悔してる…?)」
あの時、クリスの言う通りに両親を助けに行っていれば、二人が死ぬ事はなかったのでは。
あの時、姉が自分ではなく他の人なら、こんな事にならなかったのでは。
あの時…
両親の代わりに自分が死んでいれば…
to be continued...
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