いつまでも仲良し姉妹で

「えっへへ。で、最後は猫が道路飛び出したんで助け「自分も飛び出したの!?」あぅ…そんなに怒らないでよぉ…」
「怒るに決まってるでしょ!?下手したら死ぬかもしれないのに何でッ…!」

響の人助けは人のみならず、動物も含まれている。
例え危険が伴っても飛び出すその行動は、いつか取り返しのつかない事態になっていまうのでは。
紡はそれが心配で堪らなかった。

「大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないッ!」
「本当に大丈夫なんだって。だって、紡が私の"帰るべき場所"なんだよ?」

その場所で紡が待ってるのに、姉としてずっと待たせとくわけにもいかないしね。

「ッ…なに、馬鹿な…事…」

突拍子もなく恥ずかしい言葉をサラッと言うからか、紡はこれ以上何も言えなくなってしまう。

「ほら行こッ!今日はい~っぱい楽しもう!」
「ちょっ…わかった、わかったから引っ張らないで!っていうか、遅れて来た響が率先しないでよ!」

それでも、響は紡にとって大切な姉である事に違いはない。




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