繋いだ手だけが紡ぐもの
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月の欠片の落下を阻止…ルナアタック事変と呼ばれた時期が終息に向かっていた。
奏、翼、響、クリスの絶唱を以て事後処理を行い情報操作をする為、四人は隔離されていた。
響「う~…暇だよぉ…」
奏「確かに暇だよなぁ」
翼「仕方ないでしょう。叔父様が私達の事を思って、今後の操作を…」
奏「はいはい、わかってるって」
翼「もう…」
ク「……」
そんな三人から少し離れた所で、クリスは一人膝を抱えて座っていた。
馴染む…なんて事はクリスのプライドが許さない。
罪を重ねた自分には独りがお似合いなんだと、自己完結していた。
響「早く未来に会いたいなぁ……ねぇねぇクリスちゃん!クリスちゃんは会いたい人っていないの?」
ク「はあ?あたしにそんな人いるわけ、が……」
一人だけいた。
少し年の離れた兄。
小さい頃誘拐されてから一度も見ていない兄が。
自分と瓜二つな髪と目の色をした、優しい…
ク「ッ……!」
響「クリスちゃん?」
思い出すと胸がチクチクと痛む。
耐えるように膝を抱える手に力が入る。
俯いていたクリスの耳に、奏と翼が誰かと話す声が聞こえた。
だがそれも、今のクリスには気にも止めなかった。
「久しぶりだね、響ちゃん」
響「あ、雷騎さんッ!」
ク「……え?」
響の口から、クリスでさえ暫く聞かなかった名前が。
恐る恐る視線を上げると。
「クリス」
ク「……」
「…覚えてない?」
ク「、…にぃ…に…?」
震える唇から紡がれた言葉に、雷騎は微笑んだ。
「大きくなったな、クリス」
ク「にぃにッ……にぃにぃ…ッ!!」
人目も憚 らず、ポロポロと溢れる涙を堪える事もせず、クリスは雷騎に抱きついた。
兄妹の数年ぶりの再会に、誰も水は差さなかったが…
「(ちょ、あッ!?なんつーダイナマイトボディ…じゃないッ!!胸ッ!胸がダイレクトにぃぃッ!?)」
原作越しとは違って見るだけでなく、直接その身で受け止めると、また違った感想が出てくる。
翼「(やっぱり雪音さんは、私みたいな身体じゃ……って!わ、私は何をッ!?)」
奏「(はっは~ん…さては翼の奴…)」
響「よかったね雷騎さんッ!クリスちゃんッ!」
to be continued...
奏、翼、響、クリスの絶唱を以て事後処理を行い情報操作をする為、四人は隔離されていた。
響「う~…暇だよぉ…」
奏「確かに暇だよなぁ」
翼「仕方ないでしょう。叔父様が私達の事を思って、今後の操作を…」
奏「はいはい、わかってるって」
翼「もう…」
ク「……」
そんな三人から少し離れた所で、クリスは一人膝を抱えて座っていた。
馴染む…なんて事はクリスのプライドが許さない。
罪を重ねた自分には独りがお似合いなんだと、自己完結していた。
響「早く未来に会いたいなぁ……ねぇねぇクリスちゃん!クリスちゃんは会いたい人っていないの?」
ク「はあ?あたしにそんな人いるわけ、が……」
一人だけいた。
少し年の離れた兄。
小さい頃誘拐されてから一度も見ていない兄が。
自分と瓜二つな髪と目の色をした、優しい…
ク「ッ……!」
響「クリスちゃん?」
思い出すと胸がチクチクと痛む。
耐えるように膝を抱える手に力が入る。
俯いていたクリスの耳に、奏と翼が誰かと話す声が聞こえた。
だがそれも、今のクリスには気にも止めなかった。
「久しぶりだね、響ちゃん」
響「あ、雷騎さんッ!」
ク「……え?」
響の口から、クリスでさえ暫く聞かなかった名前が。
恐る恐る視線を上げると。
「クリス」
ク「……」
「…覚えてない?」
ク「、…にぃ…に…?」
震える唇から紡がれた言葉に、雷騎は微笑んだ。
「大きくなったな、クリス」
ク「にぃにッ……にぃにぃ…ッ!!」
人目も
兄妹の数年ぶりの再会に、誰も水は差さなかったが…
「(ちょ、あッ!?なんつーダイナマイトボディ…じゃないッ!!胸ッ!胸がダイレクトにぃぃッ!?)」
原作越しとは違って見るだけでなく、直接その身で受け止めると、また違った感想が出てくる。
翼「(やっぱり雪音さんは、私みたいな身体じゃ……って!わ、私は何をッ!?)」
奏「(はっは~ん…さては翼の奴…)」
響「よかったね雷騎さんッ!クリスちゃんッ!」
to be continued...
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