繋いだ手だけが紡ぐもの
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父、雅律の故郷である日本に渡った雷騎。
当然、クリスはここにはいない。
雷騎は現在、表立ては音楽専門学校に通っている。
しかし裏では、両親さえ秘密にしている二課に所属していた。
「ふぅ…」
両立は厳しい上に、海外にいる両親にはバイトと言っているのが正直辛かった。
それでも、守る為ならこうでもしなければならないのだ。
現在一人暮らしの雷騎だが、その殆どを二課の一室で過ごしている。
一人暮らしの男の家に帰った所で、する事はない。
なら少しでもと、皆を傷つけずにいられる方法を探していた。
響「あ、雷騎さん…」
少し前に現れたネフシュタンの鎧を纏ったクリスが襲来、翼は絶唱を唄い入院した。
先の雷騎の溜息には、ここに原因があった。
「…どうした?響ちゃん」
響「なんか疲れてるみたいだったんで…」
どうやら響は以前話していた事もあってか、雷騎がクリスを気にかけているのを気にして声をかけた。
「大丈夫…じゃないけど、響ちゃんも無理はしないように。君の身体は一つなんだから、壊したら元も子もないよ」
響「…やっぱり雷騎さんは優し過ぎます。こんな時でも心配してくれるなんて」
「……」
本当の事を言えたら、どれだけ楽なのか。
雷騎は今後の展開も知ってるだけあって、特に響の精神面を気にしていた。
弦十郎には雷騎の行動を怪しむ時もあったが、そこは雷騎が時折見る予知夢として納得してくれたのだ。
そして、本来なら死ぬ筈の奏も、雷騎の甲斐により助かっている。
「(結局は、騙してる事に変わりはないんだよなぁ)」
.
当然、クリスはここにはいない。
雷騎は現在、表立ては音楽専門学校に通っている。
しかし裏では、両親さえ秘密にしている二課に所属していた。
「ふぅ…」
両立は厳しい上に、海外にいる両親にはバイトと言っているのが正直辛かった。
それでも、守る為ならこうでもしなければならないのだ。
現在一人暮らしの雷騎だが、その殆どを二課の一室で過ごしている。
一人暮らしの男の家に帰った所で、する事はない。
なら少しでもと、皆を傷つけずにいられる方法を探していた。
響「あ、雷騎さん…」
少し前に現れたネフシュタンの鎧を纏ったクリスが襲来、翼は絶唱を唄い入院した。
先の雷騎の溜息には、ここに原因があった。
「…どうした?響ちゃん」
響「なんか疲れてるみたいだったんで…」
どうやら響は以前話していた事もあってか、雷騎がクリスを気にかけているのを気にして声をかけた。
「大丈夫…じゃないけど、響ちゃんも無理はしないように。君の身体は一つなんだから、壊したら元も子もないよ」
響「…やっぱり雷騎さんは優し過ぎます。こんな時でも心配してくれるなんて」
「……」
本当の事を言えたら、どれだけ楽なのか。
雷騎は今後の展開も知ってるだけあって、特に響の精神面を気にしていた。
弦十郎には雷騎の行動を怪しむ時もあったが、そこは雷騎が時折見る予知夢として納得してくれたのだ。
そして、本来なら死ぬ筈の奏も、雷騎の甲斐により助かっている。
「(結局は、騙してる事に変わりはないんだよなぁ)」
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