巡り逢いの再会
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「ふあ~…」
「おはようクリス。朝ご飯出来てるから、先に顔洗って目を覚ましておいで」
「あ、ああ…」
初めて兄妹で食事をした時、クリスの食事マナーの悪さには驚いた。
そこは追々直せば問題ないのだが…
「…なぁ」
「どうした?クリス」
「…いつも一人だったんだよな?」
「そうだよ。二課でも食堂あるから食べられるけど、基本は一人かな」
「……」
「クリス」
「な、なんだよ」
「いつになったら『兄』って呼んでくれるのかな?」
「んなッ!?」
そう、雷騎の不満はこれだった。
再会してから一度も呼んでくれていない。
「なぁ」とか「あのさ」から会話が始まるのだ。
「い、今更こっ恥ずかしくて呼べるかよッ!」
「…そっか、そうだよな。クリスも年頃だしな。そう簡単には言えないか」
「ぁ…」
どこか悲しげな表情の雷騎に、クリスも黙ってしまった。
やがて朝食を終え、学校に向かう為クリスは玄関へと行く。
「行ってくる…」
「うん、気を付けて」
「……」
「…?どうかした?」
背を向けたまま一向に家を出ようとしないクリスに声をかけた。
「きょ、今日の晩飯…オムライスがいい」
「ん、わかった。用意しておくよ」
「……じゃあ、行ってくる!あ、兄貴ッ!」
真っ赤にさせた顔を隠すように、クリスは玄関の扉を勢いよく閉めた。
一瞬、何が起こったのかよくわからなかった雷騎だが。
「…ははっ。クリスが『恥ずかしい』って言ってた理由、わかる気がする。さて…僕も二課に行く準備しないと」
あの頃のようには戻れなくても、今日からは兄妹らしく。
ク(昼飯にって渡された弁当だが…どこで食べればいいんだよ…)
響(あれ?クリスちゃんの鞄にお弁当が入ってる!)
ク(うわッ!?何勝手に人の鞄の中覗いてんだよッ!!)
響(いいなぁ、雷騎さんの手作りのお弁当!お昼にちょっとでいいから分けてよ)
ク(ぃ…あ、兄貴の弁当はッ…あたしのだけだッ!)
END
「おはようクリス。朝ご飯出来てるから、先に顔洗って目を覚ましておいで」
「あ、ああ…」
初めて兄妹で食事をした時、クリスの食事マナーの悪さには驚いた。
そこは追々直せば問題ないのだが…
「…なぁ」
「どうした?クリス」
「…いつも一人だったんだよな?」
「そうだよ。二課でも食堂あるから食べられるけど、基本は一人かな」
「……」
「クリス」
「な、なんだよ」
「いつになったら『兄』って呼んでくれるのかな?」
「んなッ!?」
そう、雷騎の不満はこれだった。
再会してから一度も呼んでくれていない。
「なぁ」とか「あのさ」から会話が始まるのだ。
「い、今更こっ恥ずかしくて呼べるかよッ!」
「…そっか、そうだよな。クリスも年頃だしな。そう簡単には言えないか」
「ぁ…」
どこか悲しげな表情の雷騎に、クリスも黙ってしまった。
やがて朝食を終え、学校に向かう為クリスは玄関へと行く。
「行ってくる…」
「うん、気を付けて」
「……」
「…?どうかした?」
背を向けたまま一向に家を出ようとしないクリスに声をかけた。
「きょ、今日の晩飯…オムライスがいい」
「ん、わかった。用意しておくよ」
「……じゃあ、行ってくる!あ、兄貴ッ!」
真っ赤にさせた顔を隠すように、クリスは玄関の扉を勢いよく閉めた。
一瞬、何が起こったのかよくわからなかった雷騎だが。
「…ははっ。クリスが『恥ずかしい』って言ってた理由、わかる気がする。さて…僕も二課に行く準備しないと」
あの頃のようには戻れなくても、今日からは兄妹らしく。
ク(昼飯にって渡された弁当だが…どこで食べればいいんだよ…)
響(あれ?クリスちゃんの鞄にお弁当が入ってる!)
ク(うわッ!?何勝手に人の鞄の中覗いてんだよッ!!)
響(いいなぁ、雷騎さんの手作りのお弁当!お昼にちょっとでいいから分けてよ)
ク(ぃ…あ、兄貴の弁当はッ…あたしのだけだッ!)
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