いつまでも仲良し姉妹で
二年前のツヴァイウィングのライブでの事故。
ノイズの出現により、天羽奏の持つガングニールの欠片が響の心臓に突き刺さった…あの事故。
本当は、その欠片は紡に突き刺さる筈だった。
反射的に妹を庇った響だったが、あの事故が原因で紡は姉を人一倍心配するようになった。
そして紡もまた、無関係とはいかずにいた。
他言無用とされている二課の存在、事故とは言え響の心臓に残ったシンフォギアの存在。
「(私は戦えないけど、せめて…)」
姉の響の為に"帰るべき場所"を作ってあげる事くらいしか。
「ごっめ~ん紡!待った?」
「響遅い!何やって……」
今日は双子でショッピングをしようと約束していたのに響が寝坊したので、紡は先に一人目的の場所へと行っていた。
行きながら、メールや電話を数回する事でようやく起きた響。
しかし待てども待てども響は来ず、再度電話でもしようと携帯に手をかけたのと同時に声。
「…何やってたの」
「いや~、一つ目は重い荷物を持ってたお婆さんを手伝ってて、その次は迷子になってた子供を交番まで連れて行って…」
「出た…響のお人好しスキル」
相も変わらず響は人助けが好きである。
しかし最後の言葉は無視出来なかった。
.
ノイズの出現により、天羽奏の持つガングニールの欠片が響の心臓に突き刺さった…あの事故。
本当は、その欠片は紡に突き刺さる筈だった。
反射的に妹を庇った響だったが、あの事故が原因で紡は姉を人一倍心配するようになった。
そして紡もまた、無関係とはいかずにいた。
他言無用とされている二課の存在、事故とは言え響の心臓に残ったシンフォギアの存在。
「(私は戦えないけど、せめて…)」
姉の響の為に"帰るべき場所"を作ってあげる事くらいしか。
「ごっめ~ん紡!待った?」
「響遅い!何やって……」
今日は双子でショッピングをしようと約束していたのに響が寝坊したので、紡は先に一人目的の場所へと行っていた。
行きながら、メールや電話を数回する事でようやく起きた響。
しかし待てども待てども響は来ず、再度電話でもしようと携帯に手をかけたのと同時に声。
「…何やってたの」
「いや~、一つ目は重い荷物を持ってたお婆さんを手伝ってて、その次は迷子になってた子供を交番まで連れて行って…」
「出た…響のお人好しスキル」
相も変わらず響は人助けが好きである。
しかし最後の言葉は無視出来なかった。
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