巡り逢いの再会
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雪音クリスには五つ上の兄がいる。
何をするにも兄、雷騎の後ろを着いて来ては離れようともしない。
「にぃにぃ」
「クリス、一人だと危ない……って、言ってるそばから」
歩き出して間のないクリスは、何もない場所でもよく転ぶ。
「……ふぇッ…」
「ああッ、泣かないでよクリス…!ほら、にぃにぃが抱っこしてあげるから」
不慣れな手つきで小さな体を抱き上げる雷騎。
それでも大好きな兄がより近くに感じるのが嬉しいのか、クリスはすぐに泣き止んだ。
「ぐすッ……にぃにぃ」
「ん?」
「…だいすき」
「うん。僕もだよ、クリス」
端から見て、微笑ましい兄妹だった。
それから数年して、雪音夫妻は雷騎とクリスを連れてバルベルデへと行く。
そこで爆破事故に遭い夫妻は死亡。
雷騎は行方不明となり、クリスは誘拐される。
誘拐されたクリスは雷騎に助けを求めた。
しかし当然ながら助けは来ず、子供ながら察したクリスはいつしか諦めていた。
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何をするにも兄、雷騎の後ろを着いて来ては離れようともしない。
「にぃにぃ」
「クリス、一人だと危ない……って、言ってるそばから」
歩き出して間のないクリスは、何もない場所でもよく転ぶ。
「……ふぇッ…」
「ああッ、泣かないでよクリス…!ほら、にぃにぃが抱っこしてあげるから」
不慣れな手つきで小さな体を抱き上げる雷騎。
それでも大好きな兄がより近くに感じるのが嬉しいのか、クリスはすぐに泣き止んだ。
「ぐすッ……にぃにぃ」
「ん?」
「…だいすき」
「うん。僕もだよ、クリス」
端から見て、微笑ましい兄妹だった。
それから数年して、雪音夫妻は雷騎とクリスを連れてバルベルデへと行く。
そこで爆破事故に遭い夫妻は死亡。
雷騎は行方不明となり、クリスは誘拐される。
誘拐されたクリスは雷騎に助けを求めた。
しかし当然ながら助けは来ず、子供ながら察したクリスはいつしか諦めていた。
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