誰が為に彼の者と往く
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「はっ、通り道でガキを見掛けるとは思わなかったなぁ。柄にもねぇ事しちまった。餞別だ。あんたの名前ぐらい聞いてやる」
きゅっと閉ざされていた少女の口から、雷騎にしてみれば思わぬ名前が溢れた。
「…、…ね……クリス…」
「聞こえねぇっての。もっぺんハッキリ言え」
「ッ…ゆ、きね…クリス」
「!」
『ゆきねクリス』。
雷騎の考えが正しければ、少女は音楽界では有名な、あの雪音夫妻の子供になる。
クリスに背を向けていた雷騎は踵 を返し、再度近付いた。
「あんた…あの雪音氏のガキか」
夫婦の遺体を見る。
音楽界から惜しい人材をなくしたもんだと思ってしまった。
…雷騎達のような人が、戦争という引き金を引き起こしてしまったが為に。
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きゅっと閉ざされていた少女の口から、雷騎にしてみれば思わぬ名前が溢れた。
「…、…ね……クリス…」
「聞こえねぇっての。もっぺんハッキリ言え」
「ッ…ゆ、きね…クリス」
「!」
『ゆきねクリス』。
雷騎の考えが正しければ、少女は音楽界では有名な、あの雪音夫妻の子供になる。
クリスに背を向けていた雷騎は
「あんた…あの雪音氏のガキか」
夫婦の遺体を見る。
音楽界から惜しい人材をなくしたもんだと思ってしまった。
…雷騎達のような人が、戦争という引き金を引き起こしてしまったが為に。
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