「……私、は…」
？「…どうかしたデスか？まだ気分が「切ちゃん」あっ、調！」

目の前の少女『切ちゃん』が振り返ると、『調』と呼ばれた少女が部屋に入って来ていた。
『切ちゃん』と同じく乃愛の目が覚めている事に気付くと、どこか安堵の表情を浮かべる。

調「乃愛…！」
切「あのデスね調…乃愛の様子が変なんデスよ」
調「変…？」

「失礼な、私は変じゃない」と言いたかったが、それとなく自信がなかったので言葉を飲み込んだ。
それに私は『乃愛』なんて名前ではない。
私は…




…私は……




……誰？




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