翼「乃愛？どうかしたのか？」
ク「どこか調子でも悪いの？」

影護の廊下を歩いていた乃愛がいきなり足を止めた為、二人は心配した。

「…なぁんでもないッ！」
翼「変な乃愛」
ク「うん」
「なんとでも言えー♪ほら、部屋に行ってお菓子でも食べよッ！」
翼「それもいいな！」
ク「今日は何を用意したの？」
「行ってからのお楽しみッ！さぁ、いっくよーッ！」

乃愛は両手をそれぞれ翼とクリスの手を取って走り出した。
初めは驚いていた二人だが、乃愛はこうであってこそと思い、一緒に並んで走った。
三人の首から、それぞれ色違いの花が輝きを覗かせながら。









翼(これはもらったぁッ！)
ク(あッ！私が食べようと思ってたのに…)
翼(ぁ…ごめん、食べちゃった…)
(さっきのはないけど、これ食べてみる？勿論クリスからね)
ク(もぐ……美味しい…！)
翼(へぇ、どれどれ…)
(翼のはなしだよ)
翼(何でだよッ！)
(さっきのクリスの分のお返しー)
ク(…残った分、食べる？)
翼(やったッ！乃愛と違ってクリスは優しいなー)
(言い忘れてたけど、あんまり言うと次は作ってあげないから)
二人(これ手作りだったの(か)！？)




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