甦ったシェム・ハによって、一度は命を落としたノーブルレッドの三人。
しかし、完全な化け物へと変えられてしまった彼女達は死ぬ事すら許されなかった。
シェム・ハの力を与えられたテレポートジェムは、偶然か必然かノーブルレッドとシンフォギア装者達を巻き込み、月遺跡へと転送。
その際、雷騎も共に行く事に。
少し前、大樹の根の張る地下に雷騎は行っておらず死ぬ事はなかったものの、彼女達を放っておけなかった。

「ユグドラシル…大樹の名を持つシステムの一つ…」

バラルの呪詛、統一言語…
これまでに起こった色々な情報を纏めていると。

ミ「いつまでウチらに付き合ってんだゼ？」

完全な怪物となってまでして、ミラアルクは雷騎が共に行動してる意味がわからずいにいた。

「化け物は化け物らしくってか？それなら、俺だって既に全うなヒトじゃあねぇだろ」

雷騎は見た目ただの一般人だが、ノイズに触れても炭化しない特殊な体質の持ち主。
加えて身体能力もズバ抜けていた為、周りから迫害されてきた過去がある。

ミ「…ハッ！それも今更か。早いとこヴァネッサとエルザと合流しようゼ」

自分から言っておいて「しまった」とでも思ったのか、話を切り替える。




途中ミラアルクは翼とマリアと交戦するも、アマルガムを使用した二人には敵わなかった。
オープンバットでその身を小さくするも大半をやられ、元の身体にも戻れなくなってしまう。

翼「残すは…」
マ「貴方だけ」

雷騎はミラアルクから二人と戦う前、手を出さないよう言われていた。
これはウチの戦いだ、と。

「俺はあいつらの意志を尊重してる。だから…」
翼＆マ「ッ！？」

己の武器を二人に向けるも手を離し、地面へと転がり落ちる。

「あいつらがどんな化け物だろうが…いなけりゃ意味がねぇんだ」

だから好きにしろ。




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